2005年07月26日(火) |
やいやい、談合の元締めはおまえか! |
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「元締め」という言葉でオレが思い出すのは、昔テレビでよく見ていた時代劇「必殺仕掛け人」だったか、仕事を差配するオヤジである。談合差配の元締めは実は公団幹部だったなんて全く洒落にもならない結末だったわけだ。
日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁工事をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は7月25日、同公団副総裁の内田道雄容疑者(60歳)を独占禁止法違反の幇助と背任の疑いで逮捕した。国土交通省分に端を発した一連の事件の「公団ルート」では、OBの天下りで公団と結びついた業界側が談合を繰り返していた実態がすでに判明していて、今回の逮捕で「官製談合」であることがより鮮明になったわけである。
逮捕された内田副総裁は、談合組織「K会」「A会」や公団OB団体の「かづら会」について訊かれると、しらじらしく「知らない」と答えていたが、実は自分が元締めだったのである。天下りの差配を一手に取り仕切り、ついでに裏金という名のゼニも稼いでいたのだろうか。天下りに関しては今年6月初めに聞き取り調査が実施されている。その結果、談合組織「K会」「A会」の計47社のうち36社に計43人が再就職していた。公団の内部資料ではOBを受け入れた企業35社の2000年から5年間の受注額の平均は約205億円で、受け入れていない12社の平均は約51億円だった。こうしてはっきりと格差がつけられてきたのである。
オレはこの際、司法取引を取り入れて、企業側の責任は一切問わないという条件で公団幹部の外道ぶりを暴き出して断罪してくれればいいと思っている。それはなぜか?企業が生き残りのためにゼニを掛けるのは当たり前だ。社員の生活が掛かってるのだ。談合であろうと賄賂であろうと、それによって使ったゼニ以上の利益が見込めるならそれは「商行為」である。ところが公団の幹部はその談合幇助行為によって公団に金銭的な損害だけを与えていて、何一つプラスになることなどしていないのである。これは明らかな背任であり、国民に対する裏切りである。その元締めがこの内田副総裁だったわけだ。
ところがこのジジイは談合2組織について質問されても「知らない」と主張し、このしらじらしさを猪瀬直樹氏が疑問視すると、「名誉を傷つけられた」として猪瀬氏らが主催する委員懇談会への出席を拒否していたのである。自分の悪事がばれたので「もう幼稚園には行かない」と駄々をこねている幼稚園児並の低脳さである。こいつが東京大学を出たとは思えないぜ。悪事を行うならもっと巧妙に徹底してやれよ。このジジイの悪事に対して、裁判所がいつものように執行猶予でお茶を濁して実刑判決を出さないなら、そんな裁判官は罷免してしまえ。国民を裏切った罪には死刑が一番ふさわしいんだぜ。
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