2005年07月24日(日) |
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近鉄百貨店によって2003年6月までの2年間に8回にわたり、高級着物など計約640万円相当を売りつけられたとして、大阪市内で独り暮らしの認知症(痴呆)の女性(80歳)が、約520万円の返還を求めて大阪地裁に提訴していたことが7月23日わかった。このほか、大阪市内の呉服販売業者からも30回計約2000万円の契約を結ばされたとして、約660万円の返還などを求めているという。
80歳になってからそんな高額の着物を買うなんてどう考えても変である。しかもこの女性は高齢の一人暮らしだ。この女性は1986年から近鉄百貨店外商部の顧客で、年20万円程度の取引だったが、2001年8月以降突如金遣いが荒くなって着物、帯、貴金属、寝具などを相次いで買っていたのである。2003年6月には「中度の認知症」と診断されていた。その大量の着物を発見した女性の親族の方が外商部に問い合わせてみたところ、現金で購入されていたことがわかった。近鉄百貨店側では着物一着と帯1本、計120万円分の解約には応じるとのことだったが、他の代金は返還していないという。
オレオレ詐欺、認知症の老人世帯を狙ったリフォーム詐欺に続いて、もしかしたら百貨店の外商部員による「押し売り詐欺」が新たな犯罪として脚光を浴びるかも知れないのである。近鉄百貨店では「契約当時、女性の判断能力は正常で、女性が好みの商品を選んで買っただけの単純な売買取引」などと反論している。それに対してこの女性の側の主張は「外商部員は認知症の症状に気付いていながら、必要のない高額の買い物をさせていた」として「公序良俗に反して無効」と主張したのだ。おそらく日本中にこんな卑怯な売り方で自分の成績を上げたいと思ってる外商部員がいるのだろう。リフォーム詐欺の次に叩かれるのはこうした「外商詐欺」になるのかも知れないぜ。
それにしても呉服ってそんなに売れるモノなのか。成人式では貸衣装で済ませて、あとはもう二度と着ることなどないという女も多いんじゃないのか。売れないものだからこそデート商法とかで高額のローン契約をさせる連中がいるんじゃないのか。オレの近所のダイエーにも呉服屋さんはテナントで入ってるのだが、いつも店員はヒマそうにしている。あんなに閑散としていたら、たまに買いに来る客からとてつもない金額をぼったくって行かないと自分たちの生活が成り立たないというのが犯罪の理由かな。しかし、認知症の老人にどうやって銀行からゼニを出させたのか。回りで見ている人は誰一人気づかなかったのか。オレは不思議に思うのである。こんなもの、どこかでまともな人が見張っていればたちどころにバレるのである。百貨店で上司が注文の中身をチェックしていれば必ずわかるはずである。「売れればいい」そんなところなんだろうか。全くろくでもないヤツらだ。
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