2005年07月13日(水) |
ホンダNSX、ついに生産終了 |
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オレはスーパーカーが好きだ。子供の頃、「マッハGOGOGO」というアニメが大好きだったオレは、大人になればそんなクルマに乗りたいと願っていたのである。それがオレの住んでるような路地裏の風景に似合わないことは百も承知だが、いつかはロータス・エスプリやカウンタックを自分の家のガレージに飾りたいと思っていたくらいである。仮にゼニを貯めて買うことができたとして、そのための大きなガレージを家に作ったとしても、そこにたどり着くまでの道路が狭くておそらく入れられないのだが。とにかく道幅が狭くて大変なのだ。
そういうわけでオレは、スーパーカーとは似ても似つかない三菱FTOという国産車を仕方なく所有しているのである。これなら我が家の狭いガレージにも無事に納まるからだ。そんなオレが一度は買おうと思ったが、今住んでいる家のガレージに入れたら、車の幅が広いせいでドアが開かずたぶん降りられないという情けない理由で購入を断念したのが、唯一の和製スーパーカーとも言えるホンダNSXである。つまりオレにとってホンダNSXは、買えるけどとても普段の足には使えないという悔しい車だったのだ。
そのNSXがとうとう生産終了だという。生産は今年限り、12月末で終了するというのだ。現行モデルでは2006年から欧米で義務づけられる環境規制への対応が困難であることと、無理に対応させようとすればかなりの費用が掛かってしまうからだとか。日本ではこんな車はほとんど売れないために欧米への輸出中心だったわけだが、その欧米の基準に適合しなければもはや生産する意味がなくなってしまうのだ。
1990年に発売されたNSXは、一台1000万近い高価なクルマであったにも関わらず1991年には全世界で6482台が売れたという。ところが発売からかなりの年月を経過し、最近はかなり販売が落ち込んでいた。2004年の年間国内販売台数はたったの39台である。(ちなみにマツダRX−8は11515台、日産フェアレディZは5694台)これではとても引き合わない。
環境規制という名のもとにガソリンを無駄に消費して図体のデカいクルマはどんどん道路から消えていき、あとにはプリウスみたいに「わたし、環境のことまじめに考えています!」とまわりにアピールしまくっているような偽善的なクルマばかりになるんだろうか。本当に環境問題を考えるならクルマではなくて徒歩や電車を使えとオレは言いたいのである。将来、石油が枯渇するような時代が来れば、趣味でドライブを楽しむなどという贅沢は許されなくなるのだろう。もっともその頃にはオレもとっくにくたばっちまってるだろうが。
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