2005年07月11日(月) |
やいやい、そのアロハシャツは何だ? |
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オレは期末試験の採点をいつものようにロイヤルホストでしていたのである。ファミレスの大きなテーブルは答案用紙を広げるのにちょうどいい。しかもロイホにはドリンクバーがあるのでカルピスもジャスミンティーやカモミールティーも飲み放題だ。デザートもある。職場でやるよりも倍くらいはかどるのが普通である。
しかし、オレはなぜか仕事があまりはかどらないことに気づいた。なぜだ?その理由はすぐにわかった。あまり冷房が効いていないのである。オレはいつもクルマのエアコンの設定温度をかなり低くしている。部屋の冷房もガンガン効かせる。日記では省エネを説きながらも、実生活は地球温暖化を加速しながら生活してる卑怯者なのだ。そんなオレにとって、冷房の効きが悪い夏のファミレスなんて存在は全くもって許せないのである。
大阪には「ガンガン冷えてることがお客へのサービス」という美風が存在する。喫茶店でもパチンコ屋でもとにかく店内に入れば寒いくらいに冷えてるのが普通だ。鹿児島よりも8月の平均気温は暑いと言われる大阪だからこそ、こうして冷房をガンガン効かせるのが夏のおもてなしとなるのだ。うっかり喫茶店でかき氷を頼んだときは大変なことになる。寒くて途中からカラダが芯まで冷え切ってくるのだ。(もちろんオレは寒さなどにめげず、頑張って最後まで喰うのだが)
さて、ロイヤルホストが冷房をちゃんと効かせない理由はなぜか。それはすぐにわかった。店内のウエイターの兄ちゃんがみんなアロハシャツ姿だったのである。おそらくは夏季限定だと思うが、それが一種の制服だったのだ。ちゃんといつものスタイルなのは店長らしき年配の方だけで、あとはみんなハワイあたりで日本人の女の子をナンパしてくる兄ちゃん風だったのだ。店の前には「アロハカレー」という大きなのぼりも出ていた。涼しそうなアロハシャツに適温の冷房温度に設定されていたわけである。
なぜそんなスタイルなのか。いつのまにかこんなところにまで「クールビズ」の風が吹いていたということなのか。公務員がお役所の冷房温度を上げて電気代を節約するのはいい。税金の無駄遣いを減らすことには大いに意味があるからだ。しかし、ファミレスで冷房の設定温度を上げてしまうのは明らかにサービスの低下である。お客はそこに味+快適さを求めてるのだ。味はまあその値段なりのものだと思うが、客が暑いと思う時点で快適さは明らかに失格だ。
帰り道で寄った行きつけのお好み焼き屋は豪快に冷房が効いていた。各テーブルの鉄板の放出する熱に負けないくらいにしっかり冷えていたのである。客へのおもてなしという点では、ロイヤルホストは一枚340円のお好み焼きを食わせる路地裏の店にも遠く及ばない。少なくともオレにはそう思えたのである。
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