2005年07月10日(日) |
我が社の常務はヤクザでございます! |
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東証1部上場の勝村建設(1817)は公共工事の受注がその売り上げの大きな部分を占める。それだけにいかにして入札を仕切るかはこの会社の存亡に関わる一大事だった。その談合の仕切り役だったのが、勝村建設の常務執行役員、露崎勝一(57歳)である。東京都水道局発注の水道工事について露崎勝一は住吉会系暴力団と連携して談合を取り仕切り、談合に従わない会社があると
「入札で仕事を取らせないようにして、会社をつぶしてやろう」
「うちの組には若い衆がいっぱいいる。体には気をつけな」
などと脅していたらしい。
もちろん自社が入札するときにはいつも万全の体制で臨み、落札率(予定価格に対する落札金額の比率、高いほど怪しい)は2002年度が98.2%、2003年度が97.6%、2004年度が97.8%と異常なまでに高率だったのである。これが可能だったのはおそらく、水道局の職員が予定価格を漏らしていたからに違いない。
談合グループ内での結束を高めるために露崎勝一は年に数回ゴルフコンペを開催し、そこには水道工事業者約40社の営業担当者だけではなくて住吉会系暴力団幹部らも参加していた。これはすなわち「オレのバックにはこうしてヤクザがついてるんだぜ」と示威するための集まりだったわけだ。いったいどんなゴルフコンペだったのだろうか。
談合は日本の企業社会の必要悪と言う人もいる。つまり、多くの企業に利益を公平に分配するためのよくできたシステムであるというわけだ。しかし、その悪しき因習は何を生み出したか。水増しされた工事費に税金を浪費し、自分のフトコロに入るゼニのために不要な公共工事を推進するクソ官僚を増やし、国土を再生不可能なまでの破壊に追いやってきたのである。
ヤクザを後ろ盾にして公共工事を仕切ってきたこの勝村建設のような企業は即座に解散させて、市場に公平な競争原理を取り戻すのは言うまでもないことだが、オレは今回捕まったこのヤクザ常務よりも、本当の悪は東京都水道局の幹部の中に存在すると睨んでいる。企業が利益を追求するのは当たり前だ。しかし、公務員がその地位を利用して私腹を肥やし、情報を漏らすのは国民に対する裏切りである。
オレは公務員の汚職に関しては最高刑を死刑にしてもいいといつも思っている。腐った官僚どもにまともなモラルを取り戻すには厳罰主義しかない。自分のその腐った行為が「国家に対する反逆」であり死をもって償わなければならないものであると認識させることしかヤツらを更正させる手段はない。
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