2005年07月01日(金) |
こら楽天の三木谷、おまえは守銭奴か! |
携帯用URL
| |
|
昨年プロ野球への新規加入を巡って争った楽天とライブドアがまたまた激突だ。まあ、あの楽天の負けっぷりを見れば、そんなお荷物球団を手に入れなかったライブドアの方がずっと賢明だったとも言えるが。とにかく一年経ってまたまた両者の対決である。今度は旅行業界の覇権を賭けてのぶつかり合いとなったのである。
楽天は株式公開して得た巨額のゼニで、日立造船の子会社だった旅行予約サイト「旅の窓口」を買収した「楽天トラベル」を傘下に持つ。旅行予約サイトの中では最大手である。今はインターネットで宿泊予約する人が増えた。旅行する前にそのホテルや周辺に関してネットで調べるのは常識であり、WEBサイトを持たない旅館やホテルはそれだけで客にアピールする機会を喪失するわけである。楽天は旅行予約サイトを自前で育てるのではなくて、すでに人気サイトだった「旅の窓口」をゼニで買うことで参入したのだ。
大手になれば態度もでかくなるのは人の世の常である。楽天トラベルは宿泊予約代行時の予約手数料を現行の6%から7〜9%に引き上げる方針を打ち出した。オレはこの手数料の高さに驚いた。家族5人でホテルに泊まって10万円払ったとしたら、そのうち6000円も予約手数料にとられていたことになる。その金額でもかなり高いと感じるのに、それをさらに値上げするのか。そんなことなら直接ホテルに連絡をとって手数料分を値引きさせた方が得じゃないか。
プロ野球チームが弱くてどうしようもないからと言って、そんなところにしわ寄せが行くのか。野球の練習を見るのも有料にしたりと三木谷は守銭奴ぶりを発揮してきたが、取扱高が伸びて売り上げが年々増えてるのなら逆に手数料を値下げしたっていいくらいだろう。楽天トラベルが2004年度に扱った宿泊客は1400万人もあったそうだからかなり儲かってるはずだ。
もちろん、この卑怯な動きを見てすぐに動いたのがライブドアである。ライブドア傘下でホテル宿泊予約サービスを運営する「ベストリザーブ」(設立者は実は「旅の窓口」を立ち上げた小野田純氏)は、新規登録した宿泊施設の予約システム利用料を来年1月まで実質的に無料とするキャンペーンを始めると発表した。この機会に楽天トラベルから顧客を奪ってしまおうという狙いであることは間違いない。
この差が宿泊料金に反映されれば、同じホテルを利用する時に楽天トラベルで予約するよりもベストリザーブで予約した方が安いということになるわけだ。さて、このホテル予約戦争(と言っても単なる客の奪い合い)の結果にオレはたいして興味はない。オレはただ、いい宿に安く泊まれるならそれで文句はないのである。自分さえよければそれでいいのだ。
前の日記 後の日記