江草 乗の言いたい放題
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2005年06月12日(日) みだらな性行為は禁止なのだ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 警視庁は6月11日までに、18歳未満の少女と知りながらわいせつな行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反の疑いで、24歳の会社員を逮捕した。これまで東京都では未成年への性行為に対する禁止条例がなかったが、新たに6月1日から禁止条項が加わった改正条例が施行されたのだ。追加された条文は「何人も青少年とみだらな性交または性交類似行為を行ってはならない」という内容で、違反した場合は2年以下の懲役、100万円以下の罰金を科すとした罰則規定も設けられた。

 さて、ここで気になるのは「みだらな性交」の定義である。この世にみだらな性行為とみだらでない性行為があるのだろうか?オレに言わせれば性行為とは「みだらな行為」「子供を作るための崇高な儀式」のいずれかしかないと思っている。だからちゃんと避妊している時点でその行為はかなりみだらなのである。避妊するということは、その行為は子供を作るという生産的な目的ではなく、快楽だけを目的とした遊びの行為であり、それはきわめてみだらなことなのである。

 だったら避妊もせずに無防備に行う高校生の性行為はみだらではないかというと、彼らが避妊しないのはただ単に馬鹿だからであり、馬鹿の行う行為はみだらというよりはただのケダモノの交尾レベルなのである。ケダモノに対して「みだら」というのは失礼である。それはただ単に本能だけに支配された行為である。交尾している犬を見ても「うわっ、なんてみだらな犬どもなんだ!」と誰も言わないだろう。昔上野動物園のパンダが交尾したときに新聞にその写真が掲載されたが、新聞に載ったことがすなわち「みだらな行為」ではない証拠である。

 さて、この追加条項は「みだら」「青少年」という二つの条件を満たせば自動的に罪になるわけで、どんなにみだらな行為であっても相手が成人女性ならOKであり、いくら行為の相手が青少年であってもみだらでなかったらOKなのである。ここでいうみだらではない条件としては、「真摯な付き合い」「婚約」などが想定されてるという。

 この世には同時に十人と真摯に付き合う猛者もいるわけで、それは十分にみだらだと思うし、「婚約」でOKとするなら東京都は公然と「婚前交渉」を認めたわけで、それは公権力による公序良俗の破壊であるとオレは思うのである。そもそも20歳そこそこのやりたい盛りの連中のやってることが「真摯な付き合い」かそれとも「性欲のおもむくままの暴走」かどうかなんてどうやって判定するのか。「ぼくは真摯に彼女とのセックスに取り組んでいます」と胸を張って青年の主張を行う馬鹿がいたらその方がオレは気持ち悪いのである。とにかく何をもって「みだら」か「みだらでない」かを判断するのか。そんなことが果たして可能なのか。脳に電極でも差し込んで快楽の度合いを測って判定するのか。

 東京都はこの際素人の都職員や警察官に判定させるのではなくて、みだらな行為の専門家である杉本彩
愛の流刑地でおなじみの渡辺淳一を招いて、さまざまな事例について個別審査させて判定を下してもらうのがいいかと思うのである。


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