2005年06月08日(水) |
制服を盗んだのはいったい誰だ? |
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電通が全日空のテレビCM撮影で同社から貸与された計200人分の女性客室乗務員などの制服のうち、12人分を紛失していたことが6月7日にわかった。あの電通がこんな不祥事を起こすのかと思った人も多かっただろう。なんとも恥ずかしい事件である。
CMを撮影したのは、電通子会社の「電通テック」で、5月11日夜から12日未明にかけて、閉鎖中の羽田空港第2ターミナルビルで、モデル派遣会社などから募集したエキストラ195人のうち、95人が客室乗務員、97人が地上職員の制服を着用し、全員が整列するシーンなどを収録したという。
制服は電通テックの社員がエキストラに渡したが、撮影終了後の12日午前9時ごろ枚数を確認したところ、客室乗務員用9着、地上職員用3着がなくなっていることが分かった。 着替えや制服の回収は空港内の講堂で行ったそうである。195人の女性が一斉に着替える様はさぞかし壮観だっただろうとオレは思わず想像してしまう。ただ、6人を予定していた回収役の社員が2人しかいなかった上、貸与者と制服の品番などを控える照合表も作っていなかったため、誰に貸与した制服が未回収か分からなくなったという。
出演者やスタッフらが誤って(あるいは故意に)制服を持ち帰った可能性もあるとみて返却を呼びかけたところ、2人分については匿名で返送されたが、依然として10人分が不明のままである。
さて、こうして手に入ったスチュワーデスの制服、どんな使われ方をするのだろうか。コスプレの好きな女性がそれを着用して恋人と楽しむのだろうか。それともヤフオクに出品して売り飛ばすのだろうか。盗んだ方にしてみれば「ほんの出来心」くらいに思ってるだろうが、この事件のせいで今月4日から放映予定だったCMは取りやめとなった。結果的にこの損害は莫大なものになったのである。全日空にしてみれば広告料を払うどころか、こんな杜撰なミスをした電通から賠償を請求したくなるくらいだろう。
電通はとりあえず今回の事件に関して、「全日空に深くおわびするとともに、こうしたことが二度と発生しないよう再発防止に取り組む」としている。全日空は警察に被害届を出す方針だという。電通の社員がこのような不祥事を起こすとは考えにくいので、たぶんこのエキストラの女性達の中に盗っ人がいたのだろう。もしも盗っ人が判明したら、電通はそのエキストラから億単位のゼニをふんだくるべきだ。CM一本分の重みをわからせてやれよ。
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