2005年05月21日(土) |
立った、立った、パンダが立った! |
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「クララが立った」と言えば「アルプスの少女ハイジ」だが、「パンダが立った」と言えば千葉市動物公園のレッサーパンダ、風太のことだそうだ。このパンダは千葉市若葉区にある千葉市動物公園で飼われているのだが、2本足ですっくと直立することが話題になって多くの観光客を集めている。
人気が出るようになったきっかけは、5月19日付の朝日新聞に掲載された立ち上がった姿の写真だった。その物珍しさに注目が集まってテレビ各局もニュースで放映し、訪問者が急増した。5月20日には平日というのにいつもよりも1000人も多い4200人が詰めかけたという。おそらくこの週末は直立レッサーパンダを観ようと1万人以上の暇人が押し寄せるのではないだろうか。
日本動物園水族館協会によると、レッサーパンダは日中友好活動が盛んだった1980年代に中国から日本各地に贈られてから繁殖して増加し、昨年末現在国内の52施設で246匹も飼われているという。血統登録されているレッサーパンダは世界で約800匹おり(1999年末現在)、そのうちの約3割が日本にいる計算だ。日本で飼われてる分はこれからもどんどん増えそうである。
ところが生息地の中国では絶滅寸前なのである。開発が進んでパンダ同様に住む場所がどんどん狭くなり、残された森林が周囲から孤立して移動できるエリアが極端に狭められたことなどが原因だが、中国の開発はこれからもどんどん進むわけで、そうなるとレッサーパンダは野生ではもう生きていけなくなる。ペットや毛皮目的での密猟も後を絶たず、ワシントン条約では取引が禁止されてる動物である。
さて、この千葉動物公園の風太の人気を聞いて二番煎じの人気を期待したのが、全国のレッサーパンダを飼っている他の動物園である。要するに「ウチにもいてます。直立パンダ!」と宣伝したいのである。246匹いるわけだから、他にも直立パンダは存在するはずだ。飼育係にとっては見慣れた普通の光景でなんとも思わなかったことでも、こうして客寄せの大きな話題となるのだから不思議である。
さて、そうなるとオレもそのレッサーパンダの直立を観たい。天に向かってスックと立つその凛々しい姿を見てみたい。天王寺動物園には確かレッサーパンダはいたはずだ。しかし、ここには致命的なハンデがある。駐車場が高すぎて行く意欲が全く湧かないのである。天王寺動物園に隣接する天王寺公園地下駐車場は確か30分で380円、1時間760円という大阪でも最悪クラスのぼったくり駐車場である。そのせいか休日でもガラガラで、なんのために造ったのかわからない施設である。周辺のどのぼったくり民間駐車場よりも高いのである。おそらく大阪で一番高いのではないかと思われる。せめて今の半額にしてくれたらクルマで動物園に出かけるのだがなあ。
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