2005年05月16日(月) |
ごはんつぶ、残すんじゃねえぞ! |
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オレは食事時に残飯を出すのが嫌いだ。だから嫌いなものは最初から喰わない。好きなものしか喰わないから食べ残しということがない。それだけではない。ヨーグルトを喰うときはいつもフタの裏にくっついた分を舐めてから食べ始めるし、うどんやラーメンはできる限り汁まできっちり飲む。お茶碗に残った飯粒はきれいにはしでつまんで食べる。ざるそばを喰うときはつゆは全部飲む。ごはん粒を残すなんてもってのほかだ。オレは小さい頃から母親に「ごはんを粗末にしたら目がつぶれます。お百姓さんに叱られます」と言われてきたからだ。
ところが、そんな家庭はどうも例外だったらしい。日本でもアメリカでもじゃんじゃん残飯が作られ、そして捨てられてるという。なんということだ。世界には食料がなくて餓死してる人も大勢いるというのに。
アメリカでは出回る食料のうち収穫から流通、食卓を通じて40〜50%が無駄に捨てられ、経済損失は約1000億ドル(10兆7000億円)に及ぶという推計結果を、アリゾナ大学応用人類学研究所のティモシー・ジョーンズ博士が公表した。 4人家族の一般家庭では1日あたり約580グラムの食料が捨てられていて、賞味期限切れのパック、肉、缶詰、乳製品などのゴミの中身を調べると、野菜が27%、穀類が20%、フルーツが16%、肉が11%を占めたという。1年で212キロ、約590ドル。全米の家庭に換算すると、約430億5000万ドル(4兆6000億円)となのだそうだ。
日本も負けてはいない。農水省が1月に発表した2004年食品ロス統計調査によると、国内の食堂とレストランで食事の3.3%が食べ残しになっていて、家庭を含めた国内全体では約11兆円分の食べ残しがあるという政府試算もあるとか。日米の食べ残しだけで世界の飢餓をすべて救済できるくらいの規模である。全くひどい話である。そんなにたくさん食い物を粗末にするヤツが居るなんて本当に信じられないのである。
しかし、食べ物にも言い分はある。「あんなデブに喰われるくらいなら残飯になった方がいい」と思ってるごはんつぶはどうしたらいいんだ。オレはあんな醜いヤツの脂肪の一部になどなりたくない。それなら残飯の方がましだという美学を持つごはんつぶならどうする?
いっそのこと、一日のカロリー摂取に上限を設けて、その上限以上に喰ってるヤツからは税金を取り立てて欲しいぜ。世界の食糧危機を食い止め、日本人の肥満化を防ぐ方法はやはり食料供給の制限しかないのかも知れない。体重別税金制度も是非取り入れて、デブからはどんどんぼったくってやってくれ。もちろん体重の軽いオレの税金は安くしてくれよ。頼むぜ!
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