2005年05月15日(日) |
わしらは怪しいエロゲー調査官! |
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さて、今日本で一番話題になってる少女監禁男の小林泰剛容疑者の自宅からはアダルトゲームのCD−ROMが約1000枚見つかっているという。ひとつ5000円としても500万円分か。そんなにたくさんあれば今すぐ中古ゲームソフト屋(アダルト専門)が開業できそうである。この変態男もきっとエロゲーに関してはそれなりに知識もこだわりもあったはずだから、それを職業にすればよかったのにと思ってしまうが、本人がビジュアル系と思ってるその容姿がエロゲー屋になることを許さなかったのだろうか。それともゲームは自ら遊ぶものであり売買するものではないと思っていたのだろうか。
さて、どうでもいいことだがオレが今気になるのは、その押収したエロゲーを調査するのが誰かということだ。刑事さんが大量に投入されて、一日中飽きもせずにそれらのゲームをやりまくるのだろうか?
実はオレがずいぶん以前に勤務していた公立学校では生徒が隠して持参したエロ本やエロビデオがよく押収された。まだDVDなどは存在しない時代のことだ。エロビデオを持参した場合停学処分になるのだが、そのビデオが無修正の裏ビデオの場合と、修正の施された映倫マーク入りの合法的なものでは処分の重さが違っていたのである。つまり、処分を決める際にはそのビデオを検閲した生活指導の先生の判断を仰がないといけなかったのだ。
エロ本(当時よく押収されたのはいわゆるビニ本と呼ばれるもの)と違ってビデオの場合は一本調べるのに1時間はかかってしまう。残業手当も付かないのになかなか大変なお仕事だっただろうとオレはうらやましく・・・いや、同情する。ある日、オレは捜し物をしていてうっかり生活指導室のロッカーを開いたことがあった。そこには、おそらくは返却されなかったのだろう大量の本やビデオテープがしまわれていた。数百冊の本と数十本のビデオがあった。
「ぐわっ!」
その宝の山を前にして、オレはしばし言葉を失って立ちすくんだのである。
その学校を退職することが決まった春休み、ふと思い立ってオレはその部屋のカギを借りて入ってみた。オレはただ自分の好奇心からあの大量の押収物がどうなったのかを知りたかっただけだ。手みやげにその中の特に過激なものをちょろまかして・・・などという姑息なことは、オレのような正義感の強い人間には断じてありえない。しかし、そのロッカーの中身は見事にすっからかんになっていた。その時オレの脳裏に浮かんだのは、すでに転勤したある検閲係の教師だった。「ヤツが全部持って行ったのか・・・」
そのときのなんとも言えない悔しさは、今もしっかりと覚えている。生徒からの押収物を自分のものにするとは公私混同もはなはだしく、横領罪にも当たる。全くもって許せないことである。ああ、あの大量のお宝はどうなったのか。もしもその行方を知る人がいればオレに教えて欲しい。あの中には今や失われた多くの貴重な書籍が存在したはずである。国立国会図書館にも存在しないような貴重な書があったのだ。それを喪失したことは日本文化にとって大きな痛手であったことは間違いない。
今日の話には多少のフィクションと誇張があることをお許しください。
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