クルマのナンバープレートにお気に入りの番号を選ぶ人が増えた。中でも人気があるのがヤンキースで活躍する松井秀喜の背番号55と、1122（いい夫婦）だそうだ。その希望があまりに多いので、国土交通省は人気の高い四つの番号を抽選で交付する事に決めたという。現在は先着順だが、５月からは週一回の抽選になるという。

　この抽選ナンバーになるのは、品川の55、品川・大阪・神戸の77、横浜・名古屋・神戸の1122、名古屋の1188だそうだ。1188（いいパパ）なんてそんな情けない番号希望するなよ。そんな番号を希望するヤツに限って妻には虐げられ子供には馬鹿にされていたりするんだぜ。願望をナンバーに込めてることがバレバレだろう。また１や777、8888などの13種類の番号はすでに全国一律に抽選で交付しているという。希望の番号を求めてこの抽選に参加する手数料が4100円、なんでもいい場合は1400円だとか。

　それにしても陸運局は商売が下手である。どうして「抽選」ではなくて「入札」にしないんだ。欲しい人が多い番号はどんどん手数料を吊り上げればいいじゃないか。10万円くらいなら出すヤツは多いはずだ。逆に1564（人殺し）、4242（死に死に）などの人気のない番号はタダにすればよい。縁起を担がないヤツとわずかなゼニをケチる貧乏人が選ぶはずだ。

　一般市民を危険から犯罪から守るために、暴力団関係者は全員893（ヤクザ）にしておいてくれ。黒塗りのベンツというだけではヤクザなのかただの金持ちなのかわからないからなあ。ナンバーでわかれば近づかないように用心できるだろう。ただ、893のナンバーには限りがあるから、組幹部だけに許されたステイタスシンボルになったりして。

　しかし、この番号選び、究極の自己主張ツールだと思うぜ。たとえば生涯女性と交わらない事を誓う自慰至上主義者なら0721（オナニー）でどうだ。変態さんならやっぱり6969だ。そういえば昔、まだオレが大学生だったときに模擬店の名前を「銀河鉄道999999」と付けたら、店の看板を見て大げさに興奮してる馬鹿が多かったぜ。えっ？「６９」の意味がわからない？「６９」と言えば村上龍原作、宮藤官九郎脚本、李相日監督。妻夫木聡、安藤政信主演の佐世保を舞台にした青春映画の題名じゃないか。そんなことも知らなかったのか。それともおまえはもっと別のことを想像したのか？いったい何を考えたんだ。

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