2005年03月27日(日) |
韓国新幹線、大赤字に泣く! |
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日本人は勝手に「韓国新幹線」などと呼んでいるが、新幹線ではなくてフランスの技術を導入したから韓国TGVと呼ぶべきの韓国高速鉄道(KTX)は、4月1日に開業して満1年を経過することになる。その初年度の利用客と収入が、なんと目標の半分にしか到達しておらず、大幅な赤字となる見通しが申光淳(シングアンスン)社長から発表された。
今月末までの利用客総数は約2700万人の見込みで一日平均利用客は約7万4000人。これは目標だった15万5000人の53%どまりだという。一日平均収入は約21億ウオン(約2億1600万円)で、目標の半分にも届かず、KTX関連の昨年の損失は約3500億ウオン(約367億3800万円)に上るという。一日あたり約1億円だ。
不人気の理由として、運賃が高い(ソウル―釜山間45000ウオン=約4600円)、座席の間隔が狭いなどの不満があがっている。(もしかして韓国にはデブが多いのだろうか?)また、せっかくの高速走行性能が生かせていないことや、故障が多発してダイヤの乱れもかなりあったらしい。韓国旅行で乗ったという友人の話では、あまり乗り心地はよくなかったという。これに関しては自分が乗ったわけではないので比較のしようがないのだが。
さて、どうやったらこの赤字が解消するのか。一日1億円の赤字を穴埋めするには、4600円払ってソウル・釜山間を利用してくれる乗客を約2万2000人増やさないといけないのだ。30%もどうやって増やすのか。逆に言えば、この過大な乗客と収入の目標が達成されていればかなりの黒字になっていたわけで、ここだけは日本の悪いところをそっくりそのまま受け継いでいる。公共事業の甘い見通しは日本も韓国も同じなのだ。
「反日」であることが政治家や俳優の人気につながるこの国で、優れた日本の新幹線ではなくて、低コストの大量輸送機関としての能力でかなり劣ったフランスのTGVの技術を導入しなければならなかったことはある意味仕方がないのだが、その結果がこの大赤字なら、その馬鹿さ加減にそろそろ気づいて欲しいものである。過去の遺恨よりも大切なのは国民生活を豊かにするための実質だろう。韓国同様に日本の植民地支配の歴史を持つはずの台湾では、ちゃんと日本の新幹線の技術が導入されている。
さて、上海ではすでにリニアモーターカーが営業運転している中国は、いったいどの国の技術を導入するのだろうか。ここもある意味「反日」を売り物にする政治家が多いだけに韓国と同様の失敗をすることが期待できそうである。日本の新幹線は世界一の技術だ。それは間違いない。
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