2005年03月23日(水) |
がんがん飛ばせ!新幹線 |
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もう使い古されたシモネタだが、私が大学生の頃によく言われたギャグで、「新幹線は男か女か?」というのがあった。正解は「男」で理由は「エキを飛ばすから」だそうだ。そういう意味では新幹線でも「ひかり」や「のぞみ」は男だが、「こだま」は女ということになる。そんなことはどうでもいいのだが、なんと新幹線が速度違反をしていたということがJR東海から発表された。
この速度違反は3月1日から19日までの間に計52回にわたって発生し、このうち7回は営業運転の最高速度270キロを上回り、一度は280キロに達していた。10キロ速く走ったら前の列車に追突してしまうのだろうか。乗客の立場のオレとしては、ほんの少しでも速く到着してくれたらラッキーと思うだけで別に目くじらたてるほどのことでもないと思うのである。閉じかけたドアにダイビングする馬鹿や、デッキのところでいちゃいちゃするカップルのせいで発車が遅れたのを、急いで走って取り戻してくれたのかも知れないのだ。運転士が乗客のために頑張ってくれたのかも知れないからいいじゃないか。
速度違反の原因は、車輪が空転した場合に検知速度を補正する機能のプログラムにミスがあり、実際より遅い速度と誤認していたことだった。ということは運転台の速度計が狂っていたということなのだろうか。だったらますます運転士には罪はない。でも、10キロも速かったのなら、運転台からの景色の流れ具合を見て気づかなかったのだろうか。プロならメーターを見なくても速度がカラダでわかるくらいでないと駄目だ。オレはクルマを運転するときスピードメーターなんかほとんど見ないが、何キロくらいで走ってるかはわかるぞ。
トラブルがあったのは2003年6月に導入した東芝製の装置。同社は「プログラムを検証する際、条件設定に漏れがあったのが原因」と説明している。JR東海は21日までに、装置を取り付けた300系と、補正プログラムを採り入れた700系の計100編成すべてで、この機能を停止。22日に国土交通省に報告したという。
世界最高の技術で、ダイヤの乱れも最小限に抑えられて運行している新幹線が、すべてを機械に任せきってるから起き、だからこそ判明したトラブルなのである。どんなハイテクも最後はそれを操る人間の能力に委ねられてるという感想を改めてオレは持ったのである。もみ消さずにちゃんと発表したJR東海を今回は褒めてやりたい。どちらかというと遅れてるときはガンガン飛ばして300キロ以上ですっ飛ばして間に合ってくれる方が客のオレは嬉しいのだがなあ。
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