2005年03月09日(水) |
インテル、腐ってる! |
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パソコンのCPUはどうしてインテル製ばかりなんだ。日本製があるのならそっちを使いたいのだが、オレがこれまでに使ったパソコンで日本製のCPUを搭載していたのは、もう20年近く前に使っていたPC9801シリーズくらいで、そいつにはV30というNEC製の国産CPUが搭載されていたと記憶する。その貧弱な性能のCPUは9801Nという初代98ノートにも使われていて、もう10年以上も前だが、オレは職場でそいつをワープロ専用機として使っていた。なつかしいぜ。一太郎がまだバージョン3だった頃の話だ。
それから10年あまり、今使用中の数台のパソコンには、一台を除いてどれもインテル製のCPUが載っている。他の選択肢がないので仕方なく選んでいるのだが、なぜ他の選択肢がないのか、その理由は実はこんなせこいことだったのである。米インテルの日本法人が、国内のパソコンメーカー5社(NECと富士通、東芝、日立製作所、ソニー)にライバル社製のCPUを使わせないようにリベートを支払っていたのだ。
公正取引委員会は3月8日、独禁法違反(私的独占)で日本法人に排除勧告を行った。それに対してインテル側は「(この卑怯な)商取引は公正」と開き直っている。勧告を受け入れない場合は、裁判の1審に当たる審判に持ち込まれることになる。インテルがこの5社に要求した条件とは、パソコンに搭載するCPUの100〜90%をインテル社製にするか、売れ筋シリーズのCPUをすべてインテル製にするということで、それが守られればリベートや販売促進資金の支払いを約束し、シェア2位の米AMD社などのライバル製品を使わせないようにしたのである。
各社の商品のラインナップを見れば、この不公正な取引が実際に行われていたことは明らかであり、商品選択の幅が狭められてユーザーは多大な不利益を被ったのである。全く許し難いことである。インテルが世界でぼろ儲けしている背景には、こんな卑怯なやり方があったのだ。
この際、お詫びとしてインテルは自社製CPUを搭載したパソコンを使用しているすべてのパソコンユーザーにリベート相当額をキャッシュバックするというのはどうだ。我が家にも壊れたモノを含めて何台かあるからその分全部キャッシュバックしてもらえるのならかなり嬉しいぜ。「インテル、入ってる」というCMも実情に合わせて「インテル、入れないとイジワルしちゃう!」にしろよ。
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