2005年03月02日(水) |
彼女の手作り弁当はダメなのか? |
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東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンではお弁当の持ち込みが禁止されている。これは、施設内の飲食店が儲かるようにという工夫と、持ち込み品による食中毒などを防ぐためだという。しかし、デートの楽しみの一つが「彼女の手作りお弁当」であることは否定できない。ディズニーランドはその楽しみを最初から奪い、デートの費用を負担することが多い男性に出費を強いる、まさに「デゼニー(出銭)ランド」だったのである。
しかし、ピクニック気分を味わいたいなら他の場所に行けばいいだけのことで、お弁当の持ち込めるリゾートはいくらでもある。オレもその昔、何度かデートの時にお弁当を作ってもらったが、一緒に食べているとなんとも言えない幸福な気分になったものである。京都・宝ヶ池でお弁当を食べてからボートに乗ったりした。そんなときはたとえオレの嫌いなモノが入っていても無理して食べたのである。さすがに納豆を入れるようなオレの嗜好を知らない馬鹿女は一人もいなかったが。
さて、今季からプロ野球に加盟する楽天野球団の本拠地、県営宮城球場(フルキャストスタジアム宮城)では、観戦時の飲食物持ち込みを原則認めない方針が決まった。ナゴヤドームや札幌ドームなども同様の措置が採られているそうだ。楽天の三木谷浩史オーナーやキーナートGMは新規参入を決めた時に「ピクニック気分で来てほしい」と語っていたのだが、それはまっ赤なウソだったのである。本音は「しっかりゼニを使ってくれ!」だったのだ。
持ち込みを認めない理由として球団は、「衛生管理の徹底」「球場内売店の売り上げ促進」「ビン、缶など危険物の持ち込み防止」の3点を挙げている。持ち込む観客を取り締まるために入場時に警備員がかばんを開けてチェックする方法も検討しているという。もしも弁当を持ち込もうとする入場者がいればどうするのだろう。もしかして、その場で捨てさせるのだろうか。入るのをやめれば、入場料はその場で払い戻してくれるのだろうか。実際にどんな騒ぎになるのか予想も付かない。
オレが客なら「食い物くらい持ち込ませろ!」と狩り狂うだろう。甲子園球場のように売店が充実しているところならその名物を喰いたいと思うが、果たして宮城球場は客を満足させるだけの魅力的な店を揃えられるのか。全く看板倒れの「ピクニック気分」なんだが、もしかして三木谷社長は「売店で食い物を買う」ことをピクニックだと思っていたのだろうか。恋人にお弁当を作ってもらったことももしかして一度もなかったのではないだろうか。可哀想なお方である。たぶんろくな女と付き合わなかったのだろう。
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