2005年03月01日(火) |
駐車違反日本一、大阪でじゃんじゃん稼げ! |
携帯用URL
| |
|
来年4月から道路交通法の改正に伴って駐車違反の取り締まりが民間委託される。今まで駐車違反してもさほど捕まらなかったのは警官の数が少なくて取り締まりが追いつかなかったからなのだが、これが民間業者の仕事になれば、捕まえれば捕まえるほど利益が上がるわけだから業者は必死で検挙することになる。
警察庁は2月28日、事業者を対象にした説明会を東京で開いたが、全国から約900社が殺到したので会場に入りきれずに説明会は2回に分けて実施された。集まった業者の内訳は、警備業約600社、ビル管理業約100社、駐車場管理業約30社、公益法人約40社などである。委託されるのは違法駐車車両を現認する部分で、業者がカメラで証拠写真を撮影してそれを警察に提出、違反切符の処理などは今まで通り警察が行うことになる。
駐車違反のクルマの写真を撮りまくればいいだけなら、そんなことは個人でもできる。駐車違反日本一の大阪ならいくらでも違反車両は停まっている。もし、一台撮影するごとに1000円の歩合給が手にはいるのなら、1000台撮影して一日に100万円稼ぐことも夢ではない。なんとおいしいビジネスだろうか。オレの職場の周辺路上は住民の車庫代わりになってそこらじゅう駐車違反だらけだ。一時間歩けば100台は撮影できる。
しかし、停めている側にしてみれば迷惑なことこの上ない。自分の違反写真を撮られた瞬間に出くわせば、殴りかかってそのカメラを壊すならず者や、ゼニを払って写真を買い取ってこっそりと処理しようという姑息なヤツも出るだろう。大阪とはそんな街である。
この業務の委託を受けるには講習を受けて考査に合格し、駐車監視員資格証を持つ従業員がいることが条件だという。法人は登録のうえ、入札で委託先が決まる。気になる委託費用は都道府県ごとに定め、来年4月からスタートする予定だ。
福島県いわき市の警備会社代表は「利益はあまり期待できず、社員への負担も大きいが、社会貢献できるので企業イメージの向上につながりそう」と話したという。この代表は救いようのない勘違いをしている。駐車監視員なんて存在は市民から目の敵にされ、人々から憎まれ嫌われるに決まってるからだ。警官には逆らえないから従ってるだけであって、一般人に取り締まりなんかできるわけがない。武装させてもらえるなら話は別だが。みんなに嫌われ、会社のイメージダウンにしかつながらないのである。その仕事が社会の汚れ役であることは誰にでもわかるだろう。監視員に対するいやがらせや暴行をどう防ぐのか、それをオレは心配するのだ。
前の日記 後の日記