2005年02月25日(金) |
他人の「恋路」を横取りするヤツら |
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赤字で廃線が決まっている石川県・能登半島を走る第三セクター「のと鉄道」能登線(蛸島―穴水間)の「恋路駅」行きの記念切符が、3月末の廃線まで1カ月以上を残して完売した。廃線をきっかけに人気が再燃し、残り枚数が少なくなっていた。通常の乗車券はまだ購入可能だが、今回完売した写真入りの記念切符(松波→恋路の片道切符で一枚200円)はもう二度と手に入らない。もちろんヤフオクでいずれ大量に出てくることは間違いないが、いったいいくらの値がつくのだろうか。とにかく、3月の廃止以降は、この世には「恋路」行きの切符を売ってる場所はもうなくなるのだ。なんだかせつない話である。
恋路駅は、石川県内浦町にある無人駅で、この地の悲恋伝説が駅名の由来となったと言われる。昭和50年代には北海道の広尾線「幸福駅」行き切符とともにブームになった。その後もこの「恋路」行き切符は年間3500枚前後が売れていたのである。昨年3月に廃線が決まった後は、雑誌や新聞にこの切符が取り上げられ、ブームが再燃し、記念に1人で大量にまとめ買いしていく人もいたという。
そんなにたくさんの恋路を欲張ってどうするんだ馬鹿!他人の恋路まで横取りするつもりなのか。
2月14日のバレンタインデー前には残り枚数が500程度になったため、のと鉄道では購入枚数を1人10枚までに限定していた。オレはこういった記念品や御利益の類は全く信じないが、世の中にはこういうものをありがたがる人が大勢いるのである。だからもっともっとそれを利用すればいいのだ。田舎自治体が太平洋市やセントレア市などというふざけた名前をつけようとして失笑を買ってるみたいだが、その名称が駅名などに使われることで新たな人気になって街の活性化につながるのなら案外受け入れてもらえるのではないか。
オレの考える縁起がいい駅名はやっぱり「大金」駅である。ただ、これはJR烏山線に実在する。財布の中に忍ばせれば大金が舞い込むかも知れないと勘違いした貧乏人が持ってるはずだ。ちなみにこの駅の読み方は「おおがね」である。
それよりも縁起を担ぐのはやはり勝負事の世界である。だったら「大穴」駅はどうだ。これは日本中の本命狙い以外の競馬ファンが勝ってお守りにしてくれるだろう。ただ、女性の競馬ファンの中にはこんなプレゼントをもらったら何か勘違いして怒り狂う人もいるかも知れない。
「よくもわたしの身体を侮辱したわね!ちゃんと確かめてみてよ!」
子供にはこの意味は別にわからなくてもよい。
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