2005年02月24日(木) |
ほりえもん、卑怯なヤツらに負けるんじゃねえ! |
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ライブドアとフジテレビジョンによる争奪戦の対象となったニッポン放送は2月23日、フジに対し、4720万株の新株予約権を発行すると発表した。権利がすべて行使された場合、生まれる新株の数は現在の発行済み株式の1.44倍と巨大で、ライブドア側がそれ以外の株をいくら買い進めても、ニッポン放送はフジの子会社となってしまう。ニッポン放送側と共同記者会見したフジテレビの日枝久会長は「前向きに検討したい」と述べた。
この権利が行使されてすべてが新株になれば、ライブドアの持ち株比率を現在の40%以上から10%台半ばまで下げることができる。こんなに大量の新株が出回るということになれば、株価の暴落は必至だ。そうなる前に株主はフジのTOBに応じる可能性が高い。また、過半数の株を取得する可能性がなくなったライブドアにとって最善の方法、つまりもっとも損失を少なくする方法とは、フジのTOBに応じて持ち株をすべて売却することになる。フジの軍門に降るということだ。TOBに応じずにそのまま所有していれば株価は半値以下に下落し、近い損失になってしまう。その資金をすべて外資からの借り入れで調達したライブドアにとって、このような400億円近い損失を抱えることは大打撃である。
しかし、この大量の新株予約権の発行、既存の株主にとっては自分の持ち株の価値を下げられるわけだからかなりの迷惑である。なぜフジテレビだけがその割り当てを受けることができ、同じ株主でもライブドアや個人投資家はその権利を与えてもらえないのか。オレは納得がいかないのである。そんなのは不公平じゃないか。フジテレビ側のこの卑怯な作戦に対して、ライブドアの堀江社長は「差し止めを求める方向だ。仮処分の方向で考えている」と述べ、24日にも東京地裁に仮処分申請する意向を示した。
今回ニッポン放送が用いた手段は、敵対的買収を防ぐためには有効な方法で、商法でも認められているそうだが、株主の利益を大きく損ったことは間違いない。これで大幅にニッポン放送株が下落すれば、フジやニッポン放送の首脳陣のやったことは、個人株主に大きな損害を与えたという点では西武鉄道の堤義明と同レベルの迷惑なヤツらである。さて、ここまで書くとまるでオレが堀江社長のシンパで、応援してるかと誤解されてしまうのだがそんなことはない。投資家のオレの立場は全くの野次馬である。上がりそうなら買い、下がりそうなら売る。ただそれだけのことである
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