2005年02月17日(木) |
下落合の平成たぬき合戦なのだ! |
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東京の都心近く、新宿区下落合4丁目にタヌキの住む森がある。区立おとめ山公園と、区立下落合野鳥の森公園に挟まれた高台だ。敷地約1890平方メートルで、木造家屋が残っている。庭には樹齢約200年のケヤキや、サクラ、キンモクセイが茂り、野鳥の声も聞こえる。両側の公園と一体となり、濃い緑に包まれている。都心に残る貴重な自然の森である。驚くべきことに、この森にはなんとタヌキが住んでいるのだ。
ところがこの森に建設業者2社が地上3階建て、約30戸の集合住宅の建設を計画したのである。周辺住民がそれを知ったのは昨年11月、業者が行った説明会で住民は森の木々を残すよう求めたが、話し合いは平行線だった。住民たちは、森の保全を求める陳情書を区議会に提出。区議会環境建設委員会も、区に働きかけることを全会一致で採択した。しかし、区は「財政難で買い取りは困難」と消極的。そこで住民らは「下落合みどりトラスト基金」を立ち上げて募金を募り、それをもとに区に敷地を買い取ってもらおうと考えた。
目標は土地代約7億5000万円の3分の1に当たる2億5000万円。1月から募り始め、近くの篤志家から2億円の寄付を受け、計2億1000万円になった。残りは樹木の伐採などの工事が始まる4月前までに集める考えだ。もしも計画が頓挫して公園化できなかった場合は、募金者に全額返還するという。 建設業者側も「条件が整えば、応じないこともない」と姿勢を軟化させているという。
1890平方メートルが7億5000万ということは、坪あたり130万だから都心の土地の割にはそれほど高くない。新宿区がそんなはした金を出し渋るのがオレには不思議である。そんなもの、周辺の固定資産税を値上げして取り戻せばいいじゃないか。森や公園の近くというすぐれた住環境を確保してやったんだ。多少税金が上がっても我慢すべきである。オレが近所の住民なら喜んで税金を払うぜ。
区が買ってくれないのなら、スタジオジブリに買ってもらえばどうだ。「平成たぬき合戦ぽんぽこ」という映画があったが、開発からタヌキの住む森を守りたいというコンセプトは見事に一致してるじゃないか。ここはぜひとも支援をお願いしたい。「ハウルの動く城」を上映する映画館で募金を呼びかければすぐに集まるぜ。それにしても東京は大阪と違って緑が多いからいいなあ。こちらは大阪城と中之島公園くらいにしか緑がないぜ。タヌキなんかどこにもいないぜ。
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