2005年02月16日(水) |
てめえら、そんなに印税が欲しいのか? |
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日本文藝家協会は、作家や詩人などいわゆる物書きの人たちの職能団体である。平成15年からは著作権管理事業も行っている。作家の中で高収入の売れっ子と呼ばれる人たちはほんの一握り、ほとんどはそれだけでは喰っていけないというのが現状だ。オレが物書き専業になることを危惧するのも、よほどの流行作家にならないと今よりも収入が減ってしまうからである。たぶんオレよりも高収入の作家は日本には100人もいないだろう。長いことオレは作家になりたいと思っていたが、作品を生み出すまでの苦労を思えば株式投資でゼニを稼ぐ方がはるかに楽であることが最近になってわかった。。願わくばゼニは株式投資で稼ぎ、作品は道楽で書きたいモノである。こうして全くゼニにならないコラムを毎日更新していること自体が道楽以外の何ものでもないのだが。
この文藝家協会、ブックオフなどの新古書店からは印税が入らないことを再三訴えていたが、新たな資金源として今度は大学の入試問題などに引用された作品から印税をぼったくろうとしている。なにをセコイことを言ってるんだ。そんなもん、作品の断片であり、事前にいちいち許可を取らなければならないのなら問題が出題できないじゃないか。教材に使うために学校で教師がコピーして配布するのも、大量なら著作権法違反だという。また、入試問題として使った作品を、再度編集して出版したものを予備校などが販売する行為を「二次使用」として著作権料を要求するという。
そんなことにいちいち文句をつけてくるのなら、国語教師のこちらにも考えがあるぜ。文芸家協会に所属する作家の作品は一切使用しない、青空文庫に登録された著作権の切れた作品や、著作権を放棄した作品、そして入試問題などでの二次使用OKと宣言するこのオレの文章を使えばいいのである。日本中の国語教師のみなさん、この毎日更新コラムの暴言、オレのWEBサイトに置いてある文藝評論や作品はすべて問題にじゃんじゃん使ってくれ!そうやって宣伝してくれると嬉しいぞ。
だいたい小説のほんの一部が問題に使われたくらいで何を目くじらたててるんだ。どっちかというと、そうして使われたことで本が読まれるという効果の方が大きいぞ。入試問題で小説なんかの一部を示されたら、「この後いったいどうなるんだ?」という興味からわざわざ図書館に借りに行ったり本を購入したりする生徒も多いんだ。入試問題に取り上げてもらえること自体光栄なことじゃないか。
最近はろくに日本語も操れない馬鹿作家が増えて、悪文すぎて国語の問題には使えないものが多い。少なくとも国語の問題に使ってもらえるということは、その作家の文章の価値を認めてもらったということであり、どちらかというと感謝の言葉を述べるべきで、「印税よこせ」というのはどこかお門違いのような気がしてならないのだ。そんなことにブーブー文句を垂れるヤツに限って、ろくに漢字も知らず文法的に間違った文章を平気で書いてるに決まってるぜ。なんだったらいくらでも実名をあげてそのへたくそな文章を指摘してやるぞ。
えっ、「こんな暴言を吐くヤツは文藝家協会に入れてあげない!」って言うのかい。別にいいよ。筒井康隆だって辞めてたじゃないか。協会に入ったら何かいいことあるのか?もしかして会費をぼったくられるだけじゃないのか。
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