2005年02月06日(日) |
手抜き住宅を建てたのはいったい誰だ? |
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新潟県中越地震で被災した住民のために建てられた仮設住宅の居住環境はかなり悪いらしい。結露がひどく天井裏に大量の水がたまって押し入れにこぼれてきたり、雪の重みで住宅そのものが歪んだりしているという。いくら仮住まいであっても、その程度のものしか造れないのである。日本の住宅メーカーのレベルはしょせんそんなもんだ。
組み立て、移動が簡単でちゃんと寒冷地用に対応したものがなぜできないのか。寒冷地でガンガン暖房を入れれば結露が発生することくらいわかりきったことじゃないか。なぜそんなことを考慮に入れた仮設住宅を作れないのか。これではあまりにもレベルが低すぎるぜ。ダイワハウスやミサワホーム、旭化成ヘーベルハウス、積水ハウスに積水ハイムと住宅メーカーは数あれど、居住性が高いまともな仮設住宅、そのままずっと住みたくなるような家を提供できるところはない。
数は少なくてもいい。ここで自社のロゴマークをでかでかと付けた仮設住宅を用意して被災地に建てれば、マスコミがいくらでも宣伝してくれるじゃないか。なぜそんなチャンスを活かさないんだ。
都心にマンションがどんどん建つ一方で、戸建ての注文建築の需要は減り続けてるという。少子化が進めばますます家は不要になる。そんな時代に生き残るためにはちゃんと存在をアピールしないとだめだろう。そんなこともわからんから業績が落ち込むんだ。てめえらの業績が悪いのは努力が足りないからだ。景気のせいになんかするなよ。いいものを作ればちゃんと売れるんだぜ。
もう一つ気になるのは雪対策だ。雪下ろしという重労働をしなくて済ませるためにはどんな構造の屋根にすればよいのか。そんな工夫もないのか。ニュースで見たが、人間が屋根に登って巨大なちりとりみたいな道具で、相変わらず人力で雪かきをしている。雪が積もるのはわかりきったことなのに、なぜもっと工夫しないのか。室内の暖房の余熱で解かした雪を、水洗トイレや風呂の水として使用できるエコ住宅の仕組みを搭載した移動式仮設住宅をなぜ作れないんだ。その技術は一般の住宅にもどんどん応用可能じゃないか。
本当に住みよい家はどんなものなのか、住宅メーカーの連中も30年くらいの寿命しかないマンションを売りさばくヤツらにもおそらくちっともわかっていないのだろう。もっともそれは、カスみたいな家に満足してゼニを出している馬鹿な買い手の責任でもあるのだが。
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