2005年01月30日(日) |
手のひらか指か、それが問題だ! |
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偽造キャッシュカードの被害を防ぐ切り札は、暗証番号に頼らない生体認証システムの普及である。東京三菱銀行はすでに昨年10月から手のひら静脈認証を採用したICカード「東京三菱−VISA」(ゴールドプレミアム)を発行し、すべての有人店舗に対応のATMを設置しているが、年会費が1万500円も必要だった。さすがにこれでは他社との競争に勝てないので、預金被害補償の上限額や金利優遇などのサービスは劣るものの、年会費は無料の新ICカードを発行することになった。この手のひら認証は2005年10月に経営統合するUFJ銀行も採用する方向で、地方銀行のスルガ銀行もすでに導入している。
一方、これに対抗してみずほフィナンシャルグループと日本郵政公社(ゆうちょ)が、指の静脈で本人確認する生体認証キャッシュカードの共同開発を検討していることが1月29日、明らかになった。東京三菱・UFJ陣営に遅れをとるまいと2005年度中の発行を目指すという。みずほ、郵貯以外に三井住友銀行も加わる方向だ。全国に合わせて4万台近いATMを設置している郵貯、みずほ、三井住友が導入することで、偽造対策の切り札とされる生体認証キャッシュカードの普及が一挙に加速するのは間違いない。
こうなると両陣営のシステムの違いが問題になってくる。いずれは他の銀行も追随するだろうが、問題は手のひらか指かどっちの方式を選ぶかということである。数だけなら最大手のゆうちょが指の静脈の方を選んだことで、おそらく他の銀行もこちらに合わせるような気がしてならない。UFJを取引銀行にしているオレは否応なしに手のひら認証の方になっちまうのだが、少数派で結果的に不便になってしまうよりも、この際多数派の指での認証を採用する陣営の銀行に乗り換えるのもいいかも知れない。
この指認証、技術的にはどの指でも可能だそうだが、混乱を防ぐために人さし指で認証するようにするらしい。もしも小指にしたら暴力団関係の人はかなり困るのでそれが正解だろう。指をつめて小指のない人ははじめからカードが使えないことになってしまうからなあ。その点、手のひらのない人は指のない人よりもはるかに少ないはずだから、汎用性の高いシステムは東京三菱の方なんだけどなあ。
でもどうせならもっといろいろ生体認証の種類を増やして欲しい。乳首で判別とか、呼気で判別、声紋で判別などいろいろ試す余地は残ってるはずだ。ただ、男性にしかないあの部分で判別するのだけはやめて欲しい。そんなワイセツなATM、面白すぎるぜ。
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