2005年01月22日(土) |
お客様の貴重品はいただきます! |
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知らないうちに自分のキャッシュカードが偽造され、誰かに預金を全額引き出されてしまう犯罪が頻発している。スキミングという方法でカードから磁気データが読み取られているのだ。ところが犯人グループもなかなか巧妙で検挙できるには至らなかったのだが、警視庁と埼玉、千葉、神奈川、静岡各県警の合同捜査本部は1月19日、横浜市中区の無職藤原高広容疑者(33歳)ら日本人と中国人のグループを「不正作出支払い用カード電磁的記録供用や窃盗などの疑い」(なんて長ったらしい罪状なんだ!)で逮捕した。スキミングによるキャッシュカード偽造団の摘発は全国初という。
粘り強い捜査の末についに検挙した捜査本部の方々にオレは拍手を送りたい。被害届が出ていても捜査もしない大阪のどこかの街のヘタレ警察とは違ったのである。
今回検挙された連中は、神奈川県内のゴルフ場のロッカーから盗み出した銀行や郵便局のキャッシュカードの磁気データを「スキマー」と呼ばれる装置で読み取り、このデータをもとにつくった偽造カードで、郵便局のATMなどから現金計380万円を引き出すなどした疑いである。110回にわたり計約3000万円も引き出された被害者もいる。しかもこの事件が尋常ではない点は、彼らの犯罪を容易にした協力者がなんとゴルフ場の支配人(遠山秀樹容疑者)だったことだ。犯行の謝礼として数百万円を受け取ったという。
遠山容疑者は貴重品ロッカーのマスターキーを藤原容疑者に渡していた。貴重品ロッカーの暗証番号の4ケタには自分のキャッシュカードと同じ番号を使う人が多い。このマスターキーを差し込めばその暗証番号がわかるようになっていたのである。
もしかしてこのゴルフ場には「貴重品はロッカーに入れてください」と書いてあったのだろうか。そこまで泥棒に協力的だったのか。盗っ人に差し出すために客の貴重品を預かるという信じられない悪人がこの世にはいたのである。もちろん遠山容疑者は懲戒解雇となったわけだが、そんなヤツを支配人として雇用していたゴルフ場側には重大な使用者責任がある。スキミングの被害にあって現金を引き出された客すべての被害(推定約3億円)はゴルフ場がきちっと賠償すべきだ。いや、そんなゴルフ場は今すぐ閉鎖して、跡地はもとの山林に戻してしまえ。
しかし、みんな銀行にたくさんゼニを預けているんだなぁ。そんなに金利の安いところに置いとくのは損だぜ。こうやって引き出されるとたちまちゼロじゃないか。本人認証のためのシステムに投資することもなく、キャッシュカードの偽造で預金を引き出されても賠償に応じないクソ銀行はもう見捨てて、財産はしっかり株で運用しながら持つべきだぜ。
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