2005年01月14日(金) |
ぐわっ!日本一寒い列車の話なのだ |
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JR北上線といえばかなりのローカル線である。岩手県の北上駅から秋田県の横手駅までを約1時間半で結んでいる。構内に温泉を設けた陸中川尻駅を「ほっとゆだ」駅と改名したり、2002年にはD51を走らせてみたりといろいろと工夫はしてみても走ってる区間がどうしようもない田舎だし、北側を並行して走る田沢湖線は新幹線「こまち」が走るようになったために、ますますその存在価値を失っていて地元のお年寄りや通学の高校生くらいしか乗らない状況だ。
その北上線のゆだ高原―ほっとゆだ駅間で1月13日午前11時、乗客わずか10人を乗せた北上行きディーゼル列車(1両編成)が突然自力走行できなくなって停車した。原因はなんと燃料切れだった。現場は2mを超える積雪の豪雪地帯だというのに、乗客を乗せたままで完全に暖房さえも止まってしまったのだ。救援列車が到着するまでの2時間20分間、乗客は寒さに震えながら待つこととなった。
このトラブルの原因は実に情けない人為的ミスである。故障でも何でもなく、「入れ忘れ」だったのである。JR盛岡支社では「寒い中、ご不便をかけて申し訳ない。再発防止に努めます」と平謝りだったという。オレはまだ一度もディーゼル列車を運転したことがないのでよくわからないのだが、走り出す前に燃料が入ってるかどうかを確かめられないのだろうか。クルマなら、どんな安物の中古車でも、燃料計の存在しないモノはない。(壊れている場合はあるかも知れないが)目の前で確かめられるからなくなる前にちゃんとガソリンスタンドに行くのである。
この列車は通常、JR東北線一ノ関駅で給油してから北上線に入るが、この日は給油場所がたまたま横手駅に変更されていた。ところが、給油を担当する整備会社が給油場所変更の連絡を見落としたらしく、給油しないまま発車してしまったという。
乗客10人は、カイロやお茶、パンなどを積んだ救援列車の到着まで一切、暖を取れなかったのである。想像するだけでもカラダが震えてくる。オレは人一倍の寒がりなので、もしもそんな目に遭ったらJR東日本に対して訴訟を起こすだろう。「耐え難い寒さの苦痛に対して賠償しろ!」と。慰謝料も最低100万円は要求するはずだ。しかも救援列車の持ってきたのは「カイロ」なのだ。ふざけるな!そんなもので寒さが防げるのか?どうせなら温泉の無料サービス券と熱燗のワンカップ大関を持ってこい。
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