2005年01月07日(金) |
殺人ドライバーを野放しにするな! |
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もしもあなたの隣人が包丁を手にして「これから人を殺してきます!」と元気よく挨拶したなら、普通の人間なら必死で止めるだろう。もしもそこで「がんばれよ〜」と送り出したりするなら、殺された人の遺族はそのお調子者からも賠償を要求するべきである。クルマという殺傷能力の高い道具を泥酔状態で操るということは、渋谷の人混みの中で銃を乱射するのに等しい。運転を開始した時点でそこには、不特定多数の市民への殺意があったと認定されるべきだ。ところがその危険を認識していない馬鹿がまだまだ日本には大勢居るのである。
埼玉県坂戸市で2001年、近くに住む大東文化大1年の正林幸絵さん(当時19歳)ら3人が酒酔い運転の車にひき逃げされ、2人が死亡、1人がケガをした事件で、正林さんの両親と2人の兄が、運転していた35歳の男、(殺人罪ではなくて危険運転致死傷罪という軽い罪で懲役たった7年が確定)に加えて、その男の妻や勤務先の会社、同僚を相手取って計約8100万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことが分かった。加害車両の同乗者を運転手と共に提訴するケースはあるが、家族や同僚まで訴えるのは異例である。
この訴えの意図するところは要するに「常習的な飲酒運転を知りながら制止せず、助長した」ということである。男の妻(38歳)は、男が数年前にも酒気帯び運転で罰金刑を受けるなど日ごろから飲酒運転を繰り返し、事件当日も飲んで帰るのを聞かされていたのに、「注意して帰って」としか言わなかったという。同僚も当日、飲食店3軒で男性とはしご酒をして、男性が深酔い状態で車に乗るのを見ていたのに、止めなかったというのだ。妻も同僚も、男性が飲酒運転で事故を起こすのを防げたのに、それどころか助長したとしている。
オレにはこの訴えは至極真っ当なものであるとしか思えない。殺人運転で2人殺した馬鹿がたった7年の刑であることがそもそもの間違いである。無期懲役か死ぬまで強制労働、場合によっては危険運転を繰り返す馬鹿どもへの見せしめのために死刑にしてもかまわないとオレは思っている。そして賠償金を求めているということはおそらくきちっとした補償がなされていないからだ。こういう問題社員を雇用していた会社は解散、資産は没収して遺族に分配すべきだ。そうなると企業は争ってアル中の社員を解雇するだろう。危なくて雇っていられないからだ。
そういえば昔、「高知なす」と車体に書いた大型トラックが泥酔運転で東名高速を暴走し、追突されたクルマに乗っていた幼い少女2名が焼死するという痛ましい事故があったが、その後にあの事故を起こした男の会社の社長自らも飲酒運転で検挙されていた。つまり会社ぐるみの体質だったわけである。オレのように日々安全運転を心がけるドライバーから見ても飲酒運転野郎は絶対に撲滅して欲しい存在だ。そんな馬鹿が同じ道路を走っていると、いつ殺されるかわからないからである。
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