2005年01月06日(木) |
箱根駅伝のランナー、首都高速を走る! |
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順天堂大学陸上競技部と言えば超名門である。箱根駅伝には必ずといっていいほど出場し、過去に何度も優勝経験がある。箱根駅伝を走るために順天堂大に入学する若者も多い。その順天堂大の選手たちが、駅伝当日の1月3日、定められたコースではなくて首都高速の路肩を走ったということで警察官に注意されていたことがわかった。
最初、オレはこのニュースを聞いて、駅伝のランナーが近道をしようとして首都高速を走ったのかと勘違いしてしまったが、衆人環視の中でそんなことができるわけがない。走り終えた選手や一般の部員が、ゴール地点に先回りするためにクルマで移動したところ、渋滞に巻き込まれてやむなくクルマから降りて道路を走って行こうとして見つかったという事件である。
この件で陸上競技部の沢木啓祐部長は「社会規範に外れており、あってはならないこと」と謝罪し、大学側は選手や監督らを厳重注意したという。ただ、処分は行わないらしい。
高速道路上に歩行者が居れば危険である。オレが高速道路を好きなのはそこに歩行者が存在しないからで、他のヘタクソドライバーだけを回避すれば自分の命を守ることができるからだ。それに比べて一般の道路は、ヘタクソドライバー以外に歩行者、自転車、暴走するくそガキ、当たり屋など数多くのオレを困らせるものが前に立ちはだかる。どんなに注意して運転していても、くそガキがクルマに飛び込んでくればオレは殺人者になってしまうのだ。歩行者の中には信号を全く守らない者も多い。道路上に歩行者が存在しないときに初めて交通の秩序は保たれるのである。高速かつ安全に走るための専用道路が、もっとも危険な存在である歩行者を排除するのは当然のことだ。
しかし、そこでもうひとつの疑問がわくのである。あそこは本当に高速道路なのか。もしかしたらあれは首都高架移動駐車場ではないのか。あえて自明のことを言うが、高速道路というのはクルマが高速で走るから高速道路なのだ。走り屋たちが競い合う土曜の夜の阪神高速環状線がまさにそうである。ところが慢性的に渋滞していていつも歩くような速度でしかクルマが動かない道路に高速道路を名乗る資格があるか。緊急脱出路がなく、うっかり一度入ったら、オシッコが漏れそうでも当分の間出られない悲劇の迷宮を道路と呼んでいいのか?駐車場から移動のために人が降りて歩くのは当然のことじゃないか。オレはそういう理由でこの選手たちを断固として擁護したい。そして、脱出路を設けずにこんな欠陥道路を造った側にこそ、今回の事件の責任があると思うのである。
走りを楽しめるという点で、首都高速に比べて阪神高速ははるかに快適だ。欠点は唯一、通行料金が高いことだけである。たった1分で700円取る場所もある。日本一のぼったくり道路だぜ。
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