2004年12月30日(木) |
大地震から身を守る方法教えます! |
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動物には地震を予知する能力があると聞くと「そんなの迷信だぜ」とオレは絶対に信じなかったのである。阪神大震災の前にネズミが大移動したという話も聞かなかったし、飼ってるナマズが大暴れしたという報告もなかったからだ。しかし、飼われてるナマズに予知能力がないのは、すでに野生を失っていたからだったのかも知れない。
スマトラ島沖地震に伴う津波の被害を受けたスリランカ南東部のヤラ国立公園では、野生動物の死がいが発見されておらず、関係者を驚かせているらしい。スリランカ最大の鳥獣保護区であるヤラ国立公園では数百頭のゾウやヒョウなどの野生動物が生息しており、今回の津波では、沿岸から3キロに渡って公園が洪水状態になったのである。ところが奇妙なことに、ゾウはおろか、野ウサギの死がいもまだ発見されていないのだ。これはどういうことなのだろうか。
スリランカ政府の野生動物保護の担当官は、「動物には天災を感知する能力があり、第六感で異変が起きる時を知るのだろう」とコメントしているという。このヤラ国立公園では、日本人を含む少なくとも40人の観光客が被災した。人間は野生動物と違って全く無防備に津波の直撃を受けたからだ。
政府や地方自治体が「来るぞ来るぞ」と東南海地震をアピールするのは、どうせ地震保険とつるんでいるんだろうとか、耐震建築に立て替えさせる住宅メーカーの陰謀だとかうがった見方しかできなかったひねくれ者のオレだが、実際に映像であの津波被害を見れば、「本当に来るなら大変だ」と思ってしまう。ところが地震予知の研究はまだまだである。こんなときこそ細木数子さんに当てて欲しいのだが、残念ながら占い師の方々は、オレにとってはどうでもいいことしか予言できないみたいだ。
そうなるとあとは野生動物頼みということになる。しかし、日本には本当の野生動物っていったいどの程度いるのか。日本オオカミは絶滅させられてしまったし、ナウマン象はとっくの昔に滅亡させられたし、ニホンザルは野生どころか自動販売機でジュースを買うくらいにどっぷり文明の恩恵を受けている。どこにも野生動物なんかいないのである。イリオモテヤマネコやツシマヤマネコ、ヤンバルクイナは残念ながら絶滅寸前なのだ。残された方法は人間を訓練して野生の血を目覚めさせることしかない。名付けて野生人間養成プロジェクトである。どこかの大学でこの研究をやるところはないのか?
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