2004年12月31日(金) |
筆まめくん、キミは最高だ! |
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年末にパソコンを使ってやることと言えばやはり年賀状書きである。オレの場合、裏面の文面は使い慣れた一太郎で作成するのだが、宛名書きには「筆まめ」というソフトを用いている。年賀状ソフトとしては、おそらくこの筆まめ、筆王、筆ぐるめの3つがメジャーなところだろう。住所録として使う以外に、過去に年賀状を出した履歴も登録できるためかなり便利がいい。おそらくパソコンソフトとしてはMSオフィスの次に使われているジャンルではないだろうか。筆まめは画面も見やすく、MS-DOS時代のVer3から使ってきたこともあってかなり気に入っている。
年賀状ソフトは毎年秋頃にマイナーチェンジがあって新版が出る。律儀にも毎年新しいバージョンに買い換える贅沢な人もいる。オレは以前に、部屋の本棚に筆まめを10本くらい並べて置いてあるのを見たことがある。買い換える必要などないものをこうして毎年馬鹿正直に買うユーザーのおかげで、日本のパソコンソフト業界は支えられているのだろう。
ところがこの筆まめには原因不明のバグが存在してオレを悩ませるのである。おそらく最新版ではそんなことは解消されているのだろう。しかし、オレが使ってる筆まめはかなり古い。いちおう郵便番号7ケタにはかろうじて対応しているが、最新版からははるか昔に発売されたものである。新しいのを買えばゼニがかかるのでそのまま古いのを使っているのである。このトラブルの根本原因は要するにケチな自分のせいなのである。
筆まめの欠陥は今にはじまったことではない。例えばVer8の時には、しょっちゅう原因不明のフリーズが起き、そのたびに全く何も動作しなくなったパソコンを再起動しなければならなかった。長野県に住むオレの友人は「フリーズするから2分に1回くらいバックアップするんだ」と嘆いていた。もちろんオレのパソコンでもそのフリーズは発生した。しかし、研究熱心なオレはついにそのフリーズの原因を突き止めたのである。原因さえわかればもう怖くない。それを回避すればいいだけだ。
その原因とは、宛名カードの最後の一枚が表示された時に、うっかりPageDownキーをおしたり横向きの▲をクリックしてしまう操作をすることだった。存在しないカードの表示が要求されるとフリーズしたのである。オレはその現象を防ぐために、最終カードの後に入るダミーカードとなるよう、アイウエオ順で最後の人名としてワレサ君という人を数人登録した。そうすればうっかり最終カードの次のカードをクリックすることが防げるからだ。この方法でオレはそのトラブルを乗り切り、その後、前年版ということで日本橋の怪しい店で安く売られていた新しい筆まめを手に入れたのだ。それが今使ってる分である。
さすがに今はフリーズはしないのだが、今度は全く別のトラブルが起きている。50枚の宛名を連続で印刷すると、その中に一、二枚同じ宛名のがあるのだ。そして飛ばされてしまう人が一二枚出る。オレは印刷された50枚を点検して、その中から重複したモノを抜き取り、飛ばされた人の分を個別に一枚ずつ印刷し直す。今年は約200枚中4枚の重複宛名が発生してしまったのだ。その無駄になった4枚は、書き損じハガキということで一枚5円の手数料を払って新しい年賀はがきに交換してもらった。筆まめのこのバグのせいで20円もの大損害が発生したのである。これは全く許し難いことである。そんな製品を過去に売ってしまったことのお詫びに、一度でも筆まめを購入したユーザーには毎年、最新版を無償で送るということにしてくれないものだろうかとオレは勝手なことを思うのである。このトラブルが起きるのは日本でこのオレただ一人なんだろうか?もしもそうならオレの環境に問題がある。しかし、もしも一人でも同じトラブルに遭遇した人がいれば、なんらかの欠陥がそこに存在するということだ。
全く同じ宛名を突如何枚も吐き出す筆まめくん、なんてきみはお茶目なソフトなんだ。ぼくは心配で心配でいつもプリンタのそばから離れられないよ。
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