2004年12月28日(火) |
ザ・レイプ・オブ・ケニア〜女王陛下の軍隊の犯した罪 |
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アメリカで一時もっともよく売れた本で、アイリス・チャンという中国系アメリカ人の書いた「ザ・レイプ・オブ・ナンキン」いう南京虐殺の告発本がある。南京事件に関してはその犠牲者数や事実に関して諸説があるのでオレはあえて語らない。犠牲者のない戦争などあり得ないし、日本軍の南京入城の際に、便衣兵(住民に化けたゲリラ兵士)の疑いをかけられ、一般市民に犠牲者が出たことはまぎれもなく事実だろう。ただその規模に関して日本と中国、双方の主張が食い違っているだけだ。東京裁判でそれを裁いた側だったはずのアメリカは今、イラクのファルージャを攻撃する際に逃げ遅れた住民を巻き添えにして街を破壊している。少なくともこいつらにはフセインを裁く資格はない。
ただここで明らかなのは、人類が殺人や破壊という愚行を「戦争」と名付けて常に合法化してきたという歴史である。なぜ軍隊は、殺人やレイプを組織的に行う集団になってしまうのだろうか。沖縄に駐留する米軍が地元の少女への暴行事件を起こしたときに「これは米軍だけの問題ではない」とオレは思った。スーダンでは民兵という名のならず者が虐殺を行い、ボスニアでは民族浄化という名の集団レイプが行われた。そして女王陛下の軍隊である英国軍は駐留先のケニアで、30数年に渡って住民への性暴力を行ってきたことが明らかとなった。被害者は最大2000人に及ぶという。そのうち650人は英国政府に賠償を求めている。被害そのものは以前から届けられていたのだが、地元警察や英国軍はこれを黙殺していたのである。
白人の持つ最も大きな欠陥は、その多くが差別遺伝子を所有することかも知れない。この遺伝子を持つ連中は有色人種や異教徒を自分たちと対等の人間であると認めずに見下して侮辱し、虫けらのように扱い、そして時には殺す。オレから見ればおまえたち白人の方が人格的には劣等民族だぜ。世界の歴史を振り返って見やがれ。あちこちで虐殺ばかりしてきたくせに。
レイプされた地元の少女の中には加害者の子どもを出産したことで新たな差別を受けている人も多いという。暴行された直後に殺された女性も数多くいる。レイプの被害は女性だけではなく男性にも及ぶという。多数の英国軍兵士に犯されて妻に去られた哀れな男性もいる。忘れてはならないのは、これは現在ケニアで起きていることなのである。殺人やレイプを行った犯人どもは英国軍人の中に存在し、その罪はまだ裁かれず、英国は被害者に対してその補償を行っていないのだ。レイプされた結果生まれた多くの子どもが存在することがまぎれもない証拠である。
この件に関して、ブレア首相は今すぐにケニアに赴き、自国軍兵士が起こした恥ずべき行為の一部始終に関して被害者に謝罪するとともに、容疑者全員を検挙してケニアの司法当局にその身を委ねるべきである。とんだ女王陛下の軍隊である。そもそもこんな程度の低い国に国連の常任理事国の資格があるのかね。
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