2004年12月26日(日) |
GLAYのコンサートで地震発生! |
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来年二月から「全国5大ドームツアー」を計画していたGLAYは、大阪ドームでの開催をあきらめて別会場で開くことになった。収容客数も減ってしまっうわけだが、周辺住民の危険を考えれば仕方のない選択だった。もしもコンサートが開かれれば、周辺に地震が発生して大きな被害をもたらす可能性があったからである。名付けてGLAY地震である。もしもこの地震で死者が出れば大変なことになる。十分にその可能性はあるのだ。なにしろ大阪である。
なぜコンサートを開けば地震になるのか。それは大阪ドームが軟弱地盤の上に浮かぶように手抜き工事で建設されたことが原因かと推測される。ロックコンサートの場合、観客はおとなしく座って見てることはない。もしもそういうおとなしい客がいれば「ファンじゃない」ように見えてしまい、周囲の客から殴られるかも知れないのである。興奮した観客が総立ちになる場合もある。(この場合の総立ちというのは全員が起立するという意味で、決して誤解のないように・・・)その総立ちの観客がリズムに合わせて一斉にジャンプ(縦ノリ)するとどうなるか。4万人の観客の平均体重を70キロとした場合、合計2800トンの重量になる。2800トンの重量物が地面に激突すればたいへんな震動が起きる。ジェット機が墜落するような衝撃なのだ。実際に周辺では、ロックコンサートの度に家がきしんだり、鍋の具材がこぼれるなどの大きな被害が発生している。こぼれた煮汁で火傷をした人もいるはずである。
毎年大阪ドームで大晦日年越しライブを開いてきた矢井田瞳さんは、今年はコンサートを18日に繰り上げ、観客の縦ノリが少ない選曲にするように配慮したという。ライブを開く側にすれば実に困った話である。もっと困っているのは周辺住民なんだが。2002年の元旦に行われた彼女のコンサートでは、ドームから北800メートルの家で震度3相当が計測され、住民がびっくりして外に飛び出したという。GLAYのコンサートではそれを上回る震度4以上が確実視されるため、今回のドーム開催中止が決まったのである。
2003年度には大阪ドームは12日間コンサートに使用されて約51万人を動員した。500億円を超える借金を抱える大阪ドーム社にとって、大物スターの開いてくれるコンサートという収入源を失うことは死活問題である。ところがアリーナ席に人工芝を敷いてみたり観客に飛びはね自粛を要請したりしてもあまり効果はなかったという。根本的な解決策が見つからないままに現在に至っているのだが、そもそもこんな手抜き工事をしたゼネコンはいったいどこなんだ。建設費を全額弁償してもらって、もう一度撤去してから造り直させるべきだろう。いっそのこと、浮体構造にして大阪湾に浮かべればよかったんだ。そうすれば震動は完全に抑えることができる。(そのかわり津波が起きたりするかも知れないが。)
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