2004年12月22日(水)

大阪は２９年連続ひったくり日本一だぜ！

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　大阪といえばひったくり、ひったくりと言えば大阪である。ピークだったと言われる2000年には日本全国のひったくり発生件数の23.8％、約四分の一が大阪だったのである。オレの住む街の最寄り駅周辺でも毎日のようにひったくり事件が発生して、警察官が駅のそばに警戒のために立つようになった。もっとも日本一仕事をしない警察署で、最近も市民の通報を黙殺していて話題になったくらいなのでたいした期待もできないのだが。

　本気で捕まえたいならあんなふうに目立つ場所に立っていたらだめだ。警官の制服を見ただけでひったくり犯は別の場所に移動する。黒っぽい服で闇にとけ込んでおいて、事件発生時にだけ飛び出さないと意味がないぞ。

　さて、なぜ大阪ではひったくりが多かったのだろうか。大阪というのはオレオレ詐欺に遭う率が人口比では日本一少ないという。電話が掛かってきても

「あんた誰や？」
「そんな孫はおらん」
「払う金なんかあらへんわ」
「じゃかましいんじゃボケ」

などと罵倒して切ってしまう典型的な大阪のおばちゃんが多いので、だましようがないのである。頭で勝負できないとなると、単純に奪い取る犯罪、いわゆる「ひったくり」という手段を取ることになる。バッグを奪い、そのまま狭い路地をバイクや自転車で走り抜けるという犯罪形態は、街がごちゃごちゃしている大阪の地理的条件にも合致するからだ。

　その大阪でなぜか最近ひったくりが激減しているのである。今年の発生件数は先月末時点で6000件、これで４年連続の減少だ。このままでは現在ワースト２位の神奈川県に抜かれてしまうのである。神奈川は大阪よりも先月末時点で1800件少ないのだが、年末の追い込みによってはまだまだ１位を狙える位置をキープしている。

　この減少の理由はただ単に「持ち主のガードが堅くなった」からだとオレは思ってるのだが、警察はどうも自分たちの手柄にしたいようである。2002年に設置した「街頭犯罪対策室」を皮切りに、2003年には「ひったくり防止パイロット地区事業」を立ち上げて特に犯罪の多そうな15地区を指定し、２億4000万もかけて防犯カメラ付き非常灯（「スーパー防犯灯」）を150基設置したことが効果を上げてる思ってるのだろうか。あんなちゃちな機械一台に160万もぼったくられてどうするんだ。本当になくしたいのならおとり捜査しかない。警官が老人に化けてわざとひったくりに遭い、逃げる犯人を待機している別の警官が捕まえるトラップを仕掛ければいいのである。こうして連係プレーでひったくり犯を一網打尽にするチームをじゃんじゃん組織すればもっと減らせるとオレは信じている。

少なくともオレの近所の駅前に立ってるやる気のなさそうな警官たちには、ひったくりを防止する能力はなさそうである。立ち位置が悪すぎるのである。逃走経路などを分析してもっと頭を使わないとダメだ。

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