2004年12月19日(日) |
オレ様は株主サマなんだぜ! |
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日本の企業が年間の利益から株主に配当として還元した割合を示す「配当性向」が、企業の業績がかなり回復しているはずの2003年度、21%と過去最低になったことが生命保険協会の調査で分かった。2004年度は24%だったからさらに低下したのである。
この調査は東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の構成企業のうち、赤字企業などを除く約1300社に対して行われたものであり、日本の企業の実態を正確に反映しているはずである。アメリカの企業の場合、配当性向は33%もある。日本よりも10%以上も上回ってるのだ。利益を内部留保せず、なんと3分の1を株主サマに還元してくれているのである。日本よりもはるかにアメリカで株式投資が盛んな理由はこんなところにもあるのだ。株主重視という企業の姿勢が評価されてるのである。
ただ、バブル崩壊後の1994年には日本企業の配当性向は38%もあった。この10年間で業績を徐々に回復させてきたはずなのに、株主を重視するどころか逆に配当を減らし続けてきたのが日本企業の実態だったのである。オレはろくに利息もくれない銀行にゼニを預けるのがばかばかしいので資産のほとんどを株で所有している。そのおかげで毎年数十万の配当所得があるわけだが、そんなはした金で満足してはいけなかったのである。もっと配当を増やすことを正当な株主の権利として要求すべきだったんだ。
商品券や株主グッズなどの株主優待よりもオレはとにかくゼニが欲しいのだ。ソフマップの株主は年間に3000円の株主優待券(ソフマップで商品が買える)がもらえるが、それよりも3000円分の現金の方がありがたい。フォルクスやすかいらーくの株主は年間に2万4000円のお食事券がもらえるが、ガストみたいな安い店でそれだけ喰おうと思えばいったい年に何十回行けばいいのか。それよりも現金で2万4000円配当してもらえる方が嬉しいに決まっている。オレはガストでハンバーグを喰うよりも函館市場で寿司を食いたいのである。
我々は働いて稼いだ大切な資産をわざわざその企業に投資している。企業の側も株の価値を高めるように努力をしてもらいたい。西武鉄道のように上場廃止されちまうのは論外だ。利益がたくさん出ればそれを記念配当などの形で株主サマにきちっと還元して欲しいのである。企業の側も「将来の配当増」を約束することで株価の上昇につなげればいいのである。時価総額の上昇はそのまま企業の価値を高めるのと同じ意味がある。銀行からも融資を受けやすくなるはずだ。とにかくオレ様は株主サマなのである。もっともっとゼニが欲しいのである。どんなに企業イメージが悪くなっても、株価が上昇し配当のゼニさえくれれば文句はないのである。
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