2004年12月17日(金) |
そんな名前見たこともないぞ! |
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明治安田生命保険の調査によれば、2004年に生まれた子供の名前で一番多かったのは男の子が「蓮(れん)」、女の子は「さくら」、「美咲」ちゃんだったという。男子は自然にちなみ雄大さをイメージした名前が人気で、女子はかわいらしさを感じさせる花にちなんだものが多いというが、オレはこの調査結果がどうも腑に落ちないのである。なぜ男の1位が「蓮」なんだ。そんな名前の男には、オレは生まれてこの方一度も会ったことがないのである。
女の子の1位である「美咲」「さくら」という名前の人は知っているし、多いと言われても納得できる。ところが「蓮」なんて全く見たことも聞いたことがない。だいたいその文字を使った名前で知ってるのは歴史上の人物でただ一人、「蓮如」(れんにょ)くらいだぜ。他に誰か居るのか?
このむちゃくちゃな調査結果は、明治安田生命の顧客1200万件の個人保険契約者を対象に調査したという。対象になった2004年生まれの男子は4861人、女子は4419人で、そのうち「蓮」はなんと35人もいたという。なんと全部の名前のうち0.72%が「蓮」なのである。これはものすごく高い比率である。例えば大輔や一郎のようなもっとありふれた名前なら、人口の1%や2%いてもおかしくない。女子の5%が愛ちゃんでも別にかまわない。しかし、「蓮」の0.72%は絶対に多すぎる。それともこの文字にそんないい意味があるのか。
この字を含む語でオレが思いつくのは一蓮托生と北朝鮮からの拉致帰還者の蓮池さんくらいでなのである。それほどなじみのない文字である。いや、もしかしたら知らなかったのはオレだけで、どこかに「蓮」くんという主人公が大活躍するテレビアニメやドラマがあるのかも知れない。その大ブームがこの名前を流行させたのかも知れない。それはいったい何の番組なんだ?
女の名前でも「美咲」はなんだか映画「海猫」に出ている伊東美咲みたいな美人になりそうで許せるが、「さくら」なんてあまりにもレトロすぎるじゃないか。明治時代じゃないんだ。もう渥美清が死んでシリーズはとっくに終わってるじゃないか。いくら今公開中の「ハウルの動く城」でヒロインの声を演じるのが倍賞知恵子であるとしても、さくらはやっぱり古すぎる。どうしても宮崎アニメに関係する女の子の名前を取りたいのなら湯婆婆(ゆばあば)はどうだ?かなりのインパクトがあるぜ。そんな名前を付けられた女は、親を恨んできっとグレるだろうな。
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