2004年12月15日(水) |
ドン・キホーテに火を付けたのは誰か? |
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ドン・キホーテは店ではない。展示施設の一種である。それがはじめて店内に足を踏み入れたオレの印象だった。「こんなものを売ってるのか?」という驚きでかなり楽しませてもらったのである。店内のごちゃごちゃした迷路のような雰囲気も、そこが商店ではなくて一種の展示場と思えば納得できる。そして当然のことだが、こんなところで火事が起きれば迷路のような店内で客はパニックを起こすだろうし、店内には燃えやすく有毒ガスを出しそうな品物が天井まで積み上げられている。もはや逃げ場はない。
ここを商業施設とあえて分類するなら消防法違反は明らかだ。でも、繰り返すがここは商店ではない。巨大迷路に「非常出口」が明示されていればおかしいように、ドン・キホーテは商店のスタイルをした迷路まがいのアミューズメントスペースだったのであり、そこに足を踏み入れる客には地震や火事の場合は命がけの覚悟が必要だったのである。
さいたま市緑区中尾の大型量販店「ドン・キホーテ浦和花月店」で12月13日夜に発生した火災は店舗を全焼して約12時間燃え続け、午前8時40分ごろにやっと鎮火した。店舗中央付近では従業員3人の遺体が発見された。一方、この火災の2時間後に北へ約6キロ離れた「ドン・キホーテ大宮大和田店」でも衣料品コーナーが燃えるという事件が起きている。どうも同一犯による連続放火事件の疑いが高い。
このような事件の場合二つの可能性が考えられる。単なる愉快犯と、店に対して恨みを持つ人間のいずれかということだ。後者の場合は辞めさせられた元社員や、万引きが通報されたことを逆恨みする馬鹿が該当する。いずれにせよ、この火事の原因は防火体制の不備にあるのではなくて火を付けた馬鹿にある。多くの犠牲者を出したホテルニュージャパンの火災では、経営者である横井英樹氏が経費節減のためにハリボテのスプリンクラーを設置してたことを非難された。確かに横井は悪い。しかし、オレは一番悪いのは火元になった迷惑な英国人寝タバコ野郎だと思っている。こいつの母国からも数百億円の賠償をさせるべきだったのではないか。
圧縮陳列という方法が火災の被害を大きくしたのだという世間の非難を受け、ドン・キホーテの社長は責任をとって辞任するという。考えたらこの社長こそが最大の被害者である。そんな責任の取り方よりも、この許せない放火犯人を社長自ら見つけ出して、そいつを公衆の面前で刺殺して「うちの従業員の仇は取ったぜ!」とやってくれた方がオレは満足する。オレが裁判官なら「仇を討つことは日本国民の固有の権利であり、古来の伝統である!」とその行動を支持して無罪にするぜ。日本みたいに刑罰の軽い国で正義を実現するには、凶悪犯は市民の手で退治するしかない。
殺人犯が、「覚せい剤で心神耗弱状態にあったから罪を軽くしろ」と恥ずかしげもなく平気で主張するこの無責任国家にあって、放火魔の起こした事件に対して社長自ら責任を取ろうしているのをオレは称賛したい気持ちだ。
それにしても、この放火野郎もまさか死者が出るなんて思ってもみなかっただろう。捕まって裁判を受けた時には「誰かが死ぬなんて全く思わなかった」と言い訳するのだろうか。こんなヤツはモコモコに着ぶくれさせてから、ガソリンをぶっかけて火をつけてやれ。
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