2004年12月12日(日) |
弁護士はあみだくじがお好き? |
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2004年の9月に大牟田市の高見小夜子さん(当時58歳)ら四人が殺害され、同市内の川に遺棄された事件で、殺人罪などで北村実雄、その妻、真美(45歳)、長男、孝(23歳)、二男、孝紘(20歳)の殺人家族四人が起訴されている。
このどうしようもない家族の弁護をどうするか、福岡県の弁護士会はかなり困ったのである。結局、県弁護士会筑後部は、一家四被告のうち、引き受け手が見つからなかった三被告の国選弁護人をあみだくじで決めていたことが12月10日分かった。
ある弁護士は「拘置所が建て替え予定で遠隔地になることや、調書が膨大で手間がかかるため引き受け手がいなかった」と誰も引き受け手が出なかった理由を言い訳したそうだが、そんな下手な言い訳なんかしなくてもいいのである。そんな極悪人の弁護なんかしたくないと本音を答えてもらえばみんな納得して「そうだそうだ。弁護士など無しでいきなり死刑がいい」と賛同してくれたたのである。
オレは殺人や強姦を行う極悪人には人権など必要ないと思っている。基本的人権というのはそんなことをしないまっとうな人間にだけ保証されるモノだ。理不尽な形で他人の人権を踏みにじっておいて、いざ自分が裁判を受ける側になると人間としての権利を認めてもらいたいだなんて甘えたこと言うな!とオレは思ってるのだが、どうもそうは思わない甘ちゃんが多いようだ。
日本というのは人間のクズに対して、まっとうに裁判を受けさせてもらえ、ちゃんと国費で弁護士までつけてくれるありがたい国なのである。犯罪者はそのことに対して大いに感謝すべきである。しかし、引き受け手がないといっても、少なくともこんな弁護そのものが困難な事件で上手に戦って刑罰を軽くするのに成功したら、大いに宣伝になって全国の悪人から依頼が引きも切らない気がするのだ。そういう意味ではこの事件は一種のビジネスチャンスだったのである。それを生かそうとしないのはもったいないような気もするのだ。
それほどまでに「不可能」なことに思われたこの事件、それで引き受け手がなく、最終的にはあみだくじという方法を採らざるを得なかったということなのか。若い人に押しつけるとかいう方法を採らずに公平に決めたあたり、弁護士会という組織もなかなかまともじゃないかと思うのである。総理大臣もこのあみだくじという屈指の公平化システムを使って決めればどうか。誰がなってもたいした成果はないし、かといってなりたいヤツは多い。だったらそいつら全員に公平に機会をやるのもいいじゃないか。おっと、発案者のオレもそのあみだくじに入れておいてくれよ。
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