2004年12月10日(金) |
北朝鮮はなぜウソをつくのか? |
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北朝鮮から提供された横田めぐみさんの遺骨はDNA鑑定の結果全く別人のものだった。もっとも、これがホンモノであると思っていたお人好しの日本人は、おそらく小泉首相と土井たか子以外一人もいなかったはずだから驚くには当たらない。誰もが心の中で思っていたことが科学的に立証されただけのことである。
政府はここでやっと経済制裁をやるか否かということを本気で考え始めたようだが、工作員を使って他国の国民を誘拐したり外交官が合成麻薬を売っていたり、国を挙げてニセドル札(スーパーK)を作っていたりという国家とまともに外交交渉ができると思ってた方が間違いなのである。経済制裁どころか今すぐに一切の人やモノの行き来をストップして、日本国内にある北朝鮮の資産や預金を凍結すべきだろう。自衛隊は拉致された国民救出のために軍事行動を起こしてもかまわない。それは国民を守るための自衛の行動だからだ。イージス艦を派遣し、金正日のいる場所にいつでもピンポイントでミサイルを撃ち込める用意があることを示せ。イラクに行ってアメリカの手先になることよりもはるかにそれは国益に叶う。日本を舐めたらこんなことになるというのを示してやればいいのである。
さて、ここではなぜ横田めぐみさんの遺骨を引き渡すことができないのかという理由をオレなりに推測してみたい。とりあえず生存の場合と死亡の場合に分けて考えよう。まず、生存の場合だが、最大の外交カードとして使えるからまだ返さないということと、工作員の妻になってることからして、彼女が北朝鮮の軍事機密の重要な部分に関わる人間であるために日本に返すのはまずいという二つが考えられる。他の日本人は日本人同士で結婚しているのに、横田めぐみさんが北朝鮮の人間と結婚させられたこともこの理由を一部補完する。想像したくはないがもっとくだらないこと、例えば彼女が金正日によるセクハラ、最悪の場合レイプまがいの目に遭わされていて、そのことを証言されたら困るから返すことができないという理由も考えられる。いずれにせよ、大変不幸な境遇であることは間違いない。
死亡の場合はどうか。この場合、遺骨から死因を調べることができる。何度も日本に帰るために脱走しようとした彼女が、捕まった結果処刑されたり収容所送りになったとしたら、極度の飢餓状態におかれてたかも知れない。毒殺されていた場合は遺骨を調べることで明らかに「殺された」という形跡がバレてしまうことになる。だから渡せないのである。他の人たちと一緒に処刑された場合も、死体はまとめて穴を掘って埋められたりするから個人を特定することは無理だ。この場合も、本人の遺骨を渡すことは無理である。いずれにせよ渡せないことには相応の理由が存在し、それは横田めぐみさんにとってかなり不幸な状況であることは間違いない。日本はこの理不尽さを世界に訴えて犯罪国家そのものの抹殺を国際社会に求めるしかないのだ。
経済制裁なんか甘すぎるのである。
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