2004年12月08日(水) |
一日2ドルで生活できる! |
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世界の労働人口の約半数は1日2ドル(約200円)以下で生活できているそうである。国際労働機関(ILO)が12月7日に発表した2004〜05年の世界雇用報告によると、途上国の貧困層は徐々に縮小しつつあるものの、サハラ砂漠以南のアフリカや南アジアでは9割近くの労働者が2ドル以下の生活を強いられていることが分かった。2003年時点の推計で、世界の労働人口の49.7%は1日2ドル以下で生活しており、地域別では、サハラ砂漠以南のアフリカ(89.0%)、南アジア(87.5%)の割合が特に高いという。さらに1日1ドル以下で暮らす労働者は世界の19.7%、5人に1人ということだ。
この数字を聞いて「世界の貧困層をなくせ!」と本気で思ってる人がいれば救いようのない馬鹿である。東京での一人暮らしに月3000ドルかかっているとすれば、それは豊かなのではなくて逆に貧しいという意味だ。日本では時には過労死寸前まで働かないとローンも払えないし今の生活を維持できないのである。いったいどこが豊かなんだ。大企業は債権放棄で借金を合法的にいくらでも踏み倒せるのに、庶民は数十年の住宅ローンを組まされて生涯所得の大半を銀行に吸い上げられてしまうのだ。こんな理不尽な国のどこが豊かなんだ。オレは自分の払う税金の多さを思うと涙が出そうになるぜ。
勘違いするなよ。アメリカなんか豊かでもなんでもないぜ。世界中から借金をして、その上さらに財政赤字と貿易赤字を増やしまくり、戦争にもゼニを費やしている。明日破産することにも気づかずにカードで買い物をしまくっている馬鹿と同じレベルなんだぜ。ぜいたくする前に借りたゼニ返せよ!
一方、西欧に侵略される前には豊かな生活を営んできたアフリカやアジアの諸国は、自分たちの食べるモノは自分たちで作り出せたからわざわざ外国からモノを買う必要はなかった。本来こちらの方がはるかに豊かな国だったのだ。
それを植民地化して現地の政治や経済の仕組みをぶっつぶし、第二次大戦後せっかく独立できたと思ったら反政府ゲリラに武器を大量に売って内戦をやらせ、地雷をそこら中に埋めて農業に壊滅的な打撃を与え、海外からの援助に頼らなければ生きていけないみじめな国にしたのはいったいどこの誰だ。一日2ドルどころか、貨幣経済なんて不要な国もいっぱいあったんだ。
おまえらに都合のよい論理でしかない自由主義経済なんてものを押しつけ、ゼニを持ち込んで貧富の差を拡大し、アジアやアフリカの後進国の労働者を低賃金で使い捨てにすることでこれまで築いてきた先進国の繁栄を未来永劫持続したいのが本音のくせに、今更何をきれいごとを言ってるんだ。オレは絶対に騙されないぞ。
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