2004年12月03日(金) |
こんな陰謀は絶対に許すものか! |
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約480万枚(額面総額約40億円)に上る高速道路回数券を偽造していたとして、東京都内の印刷業者や製版会社社長ら13人の偽造グループが、警視庁捜査2課に有価証券偽造などの疑いで逮捕されていたことが12月1日わかった。このうち、少なくとも約350万枚(25億円相当)はすでに金券ショップや運送会社などに売却され、市場に出回っている可能性が高いという。高速道路の回数券を巡っては過去最大規模の偽造事件である。
この偽造グループはパソコンなどを使って作製した首都高速などの回数券の印刷用フィルムを製版会社に持ち込みアルミ製の原板に複写したうえ、印刷工場でオフセット印刷して、数万枚を偽造し、回数券はグループの1人が経営する荒川区内の製本会社でつづりにしていたという。こうして金券屋も見事にだまされるホンモノそっくりの回数券が製造されたのだ。グループ13人には指定暴力団稲川会系組幹部ら数人の「換金役」が含まれている。暴力団関係者が背後にいて偽造をウラで指示していたことは間違いない。
さて、この余波を受けて日本道路公団はなんと回数券を来年10月の民営化までに全廃化することを決めた。一般有料道路の回数券もETCを使った代わりの割引サービスを早急に整えて廃止するという。なんということだ。偽造団のせいでオレのような善良なドライバーが迷惑を受けるのである。かなり頻繁に阪神高速道路を利用するオレは回数券を愛用している。通行料金700円が金券ショップで回数券を買えば570円で済むからだ。ところが回数券が廃止されれば割引してもらうためにはETCを取り付けないといけない。
このETC普及のウラには業界団体からの献金や国土交通省の天下りどもを関連企業に再就職させるというカラクリがある。オレはそれがわかってるからこんなものをクルマに付けたくなくて、金券ショップで買った回数券やハイカを利用していたのだ。ところがここで回数券が廃止されたらぼったくりの高い料金を払うかETCにするかという二つの選択肢しかなくなってしまう。
なぜ偽造事件からいきなり回数券廃止へ進むのか。偽造されないような回数券にすればいいじゃないか。もしかしたらこの大規模な偽造事件は、ETCの導入を円滑に進めるために国土交通省が仕組んだ「やらせ事件」じゃないかと思えてしまうのである。なかなか巧妙に考えたものだぜ。オレだけは絶対に騙されないぞ。
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