2004年12月02日(木)

オレのクルマは「ＵＳＡ」なんだぜ！

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　昔からドライバーにとってナンバープレートに表示される地域名というものはきわめて重要なブランドだった。同じベンツでも品川ナンバーと練馬ナンバーの間には、社長の送迎車とヤクザの当たり屋用車両くらいの大きな落差が存在したのである。そのためわざわざ住民票を移動させて品川ナンバーを手に入れようとする田舎者が後を絶たなかったくらいである。

　ところが2006年度から、ナンバープレートに新たな地域名を表示する「ご当地ナンバー」が導入される見通しとなった。それに伴って国土交通省は新地域名の基準や導入手続きなどを定めた要綱をまとめた。導入の条件は、対象地域が原則として単独市町村でなく複数の市町村であることなどとなっている。田中康夫知事は長野県を「信州」に改名したかったようだが、ご当地ナンバーということで信州ナンバーが認められる可能性もあるのだ。

　しかし、どうせならもっと面白いナンバーを登場させてもらいたいものである。例えば岐阜県可児市は「かに」ナンバー、北海道沙流郡は「さる」ナンバーなんてのはどうだ。猿蟹合戦だぜ。動物シリーズなら他にも作れる。熊本県球磨（くま）村は「くま」ナンバーにすればいいんだ。

　宮崎県延岡市には土々呂（ととろ）町という地名がある。これを活かして「トトロ」ナンバーというのはどうだ。きっと子どもが喜ぶぜ。トトロナンバーのネコバスを走らせればいいじゃないか。

　大阪は南部・中部・北部と三つの地域に分けられていてそれぞれ大阪・なにわ・和泉ナンバーとなっている。オレの住むのは旧国名で行けば「河内（かわち）」なんだが、クルマは「和泉」ナンバーである。これはきわめて不愉快なことだ。オレのような上品で育ちのいい人間が、泉州地域という大阪でも極端に人々の気性が荒く、岸和田のだんじり祭りや巨人の清原選手に代表されるような過激な地区の住民と一緒くたにされて同じナンバーを与えられてしまうのである。できることなら「河内」ナンバーを新設して欲しいのである。

　兵庫県でも同様のことが言える。桁外れの金持ちが多い芦屋と、庶民の街である尼崎という全く違った地域がどちらも同じ神戸ナンバーというのは矛盾している。ここは芦屋ナンバーを新設するべきだろう。ついでに漢字やひらがな以外の表記も認めればいい。たとえば大分県宇佐市は「うさ」をローマ字書きにして「ＵＳＡ」にすればいいんだ。なんだかアメリカみたいでカッコいいじゃないか。

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