2004年11月30日(火) |
5万5000人でもエエじゃないか! |
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来季からプロ野球各球団は観客動員数をどんぶり勘定ではなくて実数で発表する方向に方針転換するそうである。あまりにも少ないので数倍に水増し発表する神戸の某球団や、消防署への届け出定員が46814人(立ち見含む)しかないのにいつも大量の透明人間を動員して5万5000人も東京ドームに詰め込む巨人軍も来季は実数発表に改めるらしい。
開場以来16年間、ドームの巨人戦はいくら空席があっても満員御礼だった。広島戦の時のレフトスタンドは空席の方が多かったのに発表は満員だった。その長年の習慣をやめるということである。なぜだ。そんな輝かしい伝統はこれからも未来永劫続けていって欲しかったのである。
別に観客数が実数であろうと水増しであろうとオレは気にしない。16年間もずっと5万5000人という見え透いたウソを讀賣はつき続けてきたのである。ここで止めたからとこれまでのウソが消滅するわけではないだろう。ウソツキのクソガキが「今日からウソは止めます」と言ったところで誰も信じないように、どうせその新たな数字にも別のウソが混入するに決まってるぜ。どうせなら楽天の向こうを張って「これからもウチは水増しを永遠に続けます」と発表して欲しかったぜ。
もちろん伝統を守るためにはゼニも掛かる。水増し発表分の入場者の入場料収入があったものとして全部親会社の讀賣新聞社に負担させればいい。座席を満員にしてもなお足りない8000席の値段を仮に一人分3000円とすれば2400万円、主催試合70試合として16億8000万円分の入場料収入に対して税金をきっちり払うことで王者の貫禄を見せて欲しかったぜ。ついでに裏金という名の使途不明金も総額を明らかにして、一般企業同様にきっちり100%の税金を払わせればいいのだ。(それとも使途を明らかにするかい?)
さて、本当に入場者が実数発表になった場合、観客動員数が一番多いのはどこになるだろうか。日本の野球場の中で実際の座席数が最も多いのは甲子園球場だろう。そこに大量の熱狂的な阪神ファンが連日連夜押し寄せるのである。今年は4位だというのに優勝した昨年よりも観客が多かったのである。来季も300万人を超えるのは確実だろう。それに比べて定員が46814しかない東京ドームが300万人を動員するためには、全70試合の場合毎試合の空席率を8.5%以下に抑えないといけないのである。そのためには大幅な入場料値下げか、読売新聞購読者にせっせとタダ券を配りまくるか、人気のある清原を残留させて毎試合出場させるか、このいずれかしかないのである。さて、来季の阪神と巨人の入場者数競争はどちらが勝つのだろうか。ある意味野球よりも楽しみだぜ。
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