2004年11月23日(火) |
うわっ!家が地面に沈むぞ |
携帯用URL
| |
|
新潟県中越地震で、十日町市内の北越急行ほくほく線トンネル上部の極めて狭い地域に、陥没が起きて建物が傾いたり、地割れが生じたりする被害が集中していたことが11月20日、読売新聞の調べでわかった。
この線を運行する第3セクターの北越急行(本社・南魚沼市)は「トンネル工事自体に問題はない」としているが、住民らは「陥没がトンネル上に集中しているのは不自然だ」とし、北越急行側に対し、施工に不備がなかったか詳細な調査を求める構えだという。
この北越急行ほくほく線というのは、国鉄時代に建設が計画されたものの工事が中断していた路線を第三セクター化して平成9年3月に開業したものである。越後湯沢発の特急「はくたか」がこの線を経由して金沢まで一日10往復運行されており、東京・金沢間が従来の長岡経由に比べて平均で20分短縮されたという。たった20分のためにずいぶんカネを掛けたものである。トンネルばかりのこの線の建設にいったいどれほどの巨費を投じたのか。さすが田中角栄のお膝元だけのことはある。
地盤が陥没した現場は、十日町駅から約500メートル南の「十日町トンネル」(全長約1・7キロ)のほぼ真上にあたる十日町市美雪町、川治、北新田、城之古の住宅や道路である。ここでは住宅や田畑が散在するほぼ平たんな地形の下を、地下鉄のように電車が走っている。北越急行によると、トンネルは高さ約7メートル、幅約6メートルのコンクリート製。地上から溝状に掘り下げ、トンネル設置後、土砂を埋め戻す開削工法で、1973年3月から約2年間かけて完成させた。深さは最大でもわずか10メートルほど。線路が通過する場所にもともとあった住宅約30軒は一度解体し、トンネル完成後、再び建て直したという。たぶん埋め方が雑だったんだろう。ちゃんと地面を固めなかったに決まってる。まさかがれきや建築廃材で埋めたなんてことはないと思うが。
今回の地震で、地下を通るトンネルに沿って最大10センチ程度の陥没が続出。トンネル上の住宅33軒のうち、少なくとも19軒が傾き、住宅の基礎部分にひびが入るなどした。この被害は、北越急行がトンネル敷設のために地上権を設定した地域だけで確認されている。それでも「工事自体に問題はない」と主張するのかね。明らかにトンネルのせいで上に建っている家が壊れてるんじゃないか。医療ミスで患者を死なせた医師が「手術は成功しましたが患者は死にました。」と言い訳してるようで恥ずかしい話である。家の修理費はちゃんと出してくれるのだろうか。
前の日記 後の日記