2004年11月02日(火) |
これが究極の仮設住宅だぜ! |
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少し前にオレは、定年後のんびりとトレーラーハウスで温泉巡りをしながら過ごしている熟年夫婦が紹介されているテレビ番組を観た。好きなところに移動して、毎日を旅行気分で楽しんでいるのである。驚いたのはその車内の装備の充実ぶりだった。シャワーを浴びたりできるのはもちろん、冷蔵庫やキッチン、快適そうなベッドやソファも備わっていて全く不自由なく過ごせるのである。
駐車場さえあればどこでも設置可能・・・ということは、これを災害時の仮設住宅に活用できないものだろうか。今回の地震ではプライバシーのない避難所の生活を嫌ってクルマで寝泊まりする人が多いと聞く。そうした問題はこれでたちまち解決する。平常時は日本中の自治体に分散させて配備し、一般からの短期の有料貸し出しに応じて収益を稼ぎ、非常時にはすぐに全国から集められるようにしておけばいい。建設や取り壊しに一定の期間を必要とする仮設住宅と違い、トレーラーハウスなら設置や移動が容易である。
また、一度購入すれば相当長期間に渡って活用することが可能だ。仮に一台が500万円するとすれば、20億円で400台、それを全国の自治体に数台ずつ配備し、一般客へのレンタル料は一日2万円くらいにしておけばいいだろう。年間100日の利用があれば2年半で車両代のモトがとれる。だから税金からの支出も少なくて済むということである。構造的に考えて地震にも強い。今、新潟県中越地震で余震が怖くて自宅に帰れない人たちも、トレーラーハウスなら安心して眠れるだろう。
地震や台風の災害が毎年のように起きる日本では、こうして非常時に備えることが絶対に必要である。もちろん阪神大震災のような規模で数十万という規模の住民避難の必要が起きれば400台のトレーラハウスなどでは全然足りないのだが、少なくとも台風や地震と言った自然災害時の緊急避難用にはかなり有効な対策ではないだろうか。
オレは阪神大震災の時に仮設住宅に住む友人を訪問したことがあるが、快適というにはほど遠いものだった。あれから数年経ったのだがたいして進歩などしていないだろう。あんなもんにゼニを掛けるのなら、そしてまたいずれ取り壊さないといけないのなら、もっと快適で何度でも使えて、しかも設置や撤去が迅速にできるトレーラーハウスの方がはるかに優れている。災害時以外には貸し出しでゼニを稼いでくれるというのはかなりの魅力じゃないか。
個人であのバカでかいトレーラーハウスを所有するには置き場所がないから無理だが、旅行の時だけ使えるのならオレだって借りてもいいと思うぜ。
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