2004年10月27日(水) |
なぜこのチャンスを活かさないんだ! |
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地震が起きてからもう何日も経つのにいったいいつまでこんな状態のままなんだ。オレは国や行政の対応の遅さにあきれている。なぜ日本中の自衛隊を派遣し、ヘリでどんどん食料を投下しないのか。なぜ吹きさらしの校庭でテント生活なんだ。安全な建物は一つもないのか。信じられないことだが、新潟県中越地震で避難している多くの人が車中での生活をしているのである。
余震による自宅の崩落を恐れて家に戻れない人もいるという。しかし、この避難生活は極度のストレスを避難者にもたらしている。10月24日〜25日にかけて車の中で避難生活をしていた3人が死亡した。疲労に加え余震の恐怖と寒さ、支援の食糧などの不足が背景にあるという。地震の時に助かってもこんな死に方では浮かばれないぜ。被災地では雨が降り始め、冷え込みも厳しくなる見込み。雪が降る可能性もある。ガソリンもないクルマの中で凍死したらどうするんだ!
セブンイレブンがおにぎり1万7000個を送るなどの救援活動も行われているようだが、なぜこんなときに住宅メーカーは自社製品をがんがん売り込まないのか。プレハブの仮設住宅のようなちゃちなものではなく、しっかりと快適に居住できるモデルハウスを現地に建設して避難民の宿舎として役立てれば、新聞が勝手に報道してくれて大いに宣伝になるじゃないか。それは確かに売名行為に違いないのだが、誰もそんな本当のことは言わない。美談としてちゃんと評価してくれ、その上被災者救援にも役立って一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなるぜ。このオレが効果は保証する。
阪神大震災の時、その施工したマンションのほとんどが壊滅した某手抜き専門ゼネコンのように面目丸つぶれだったところもあるが、セキスイハウスや旭化成ヘーベルハウスのように周囲の建物が無惨な全半壊状態になっている中でもちゃんと無傷で建っていたところが、再建時の人気を集めたということがあった。今ここで豪華な仮設住宅の建設や提供を申し出れば、またとない宣伝効果となるだろう。商売の基本は先に損をしても信頼を勝ち取ることである。
昭和9年の室戸台風の時、大阪の被災地域に無料でパンを配ったパン屋がその後市民の絶大な支持を得たことがあった。市民はその時の恩を忘れなかったのだ。
さて、日本経済はこの地震に対してどのような動きを示したのか。新潟を地盤とする植木組や福田組という地元ゼネコンの株価が大幅に上昇している。復興のための大きな需要が発生するとすでに市場は予測しているのである。なんてことだ。投資家というのは屍肉にむらがるハイエナのような連中だぜ。おっと、オレも投資家のはしくれだった。
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