2004年10月25日(月) |
おまえなんかイヌ以下じゃ! |
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オレは阪神大震災を大阪で経験した。これまでの人生で一度も経験したことのないような強烈な揺れにオレは生きた心地がしなかった。今でもあの恐怖は覚えている。震度6が立て続けに3回だなんてオレには想像も出来ない。いったいどれほど怖ろしい時間だったのだろうか。
テレビが伝える報道はどれも空中からヘリで撮った同じ映像ばかりだ。土砂崩れで道路が崩落し、家や自動車が埋まっている場面が何度も映される。そこには現場の声がないだけに全く実感が湧かない。その土砂の下にはまだ人が埋まってるかも知れないのに。
新潟県中越地方を震源に10月23日に発生した地震による被害者は、24日夜までにわかっただけで死者21人、負傷者2000人以上に達したという。道路が寸断されて完全に孤立している村もあり、被害はさらに拡大する見通しだ。停電が続き、食料も不足している。電気がなければ暖房の主流である石油ファンヒーターも使えない。ガソリンスタンドの備蓄はすぐに底をつく。県内37市町村で学校や公民館に避難している6万5000人以上の人たちの多くは、食料の配給も十分ではなく寒さに震えてるという。セブンイレブンの配ってくれたおにぎりも1万7000個しかなく、避難者全員には行き渡らない。国はいったい何をしてるんだ。
不幸中の幸いは、新幹線が停車のために減速中だったため脱線で済んだことだろうか。もしも橋脚が崩落したところに激突していたらどれほどの大惨事になっただろうか。阪神大震災が始発前だったから新幹線は大事故を免れたように、今回ケガ人さえ出なかったのはやはり僥倖と言うしかない。
そんな大変な状況の被災地に、物見遊山の気分で遊びに来た馬鹿がいる。北測一雄国土交通大臣だ。おそらく自衛隊のヘリでも使って来たのだろうか。現地ではいったい何で移動したのだろう(徒歩のわけないぜ!)。こいつら一行はわざわざ新調したシワひとつないまっさらの作業服で、上越新幹線「とき」の脱線現場や道路が陥没した川口町の国道17号線の現場などを野次馬気分で視察したのである。何しろ大臣様だ。地元の自治体の職員も出迎えてあれこれと便宜をはからないといけないのである。大臣様ご一行なんかが来るよりも、そのヘリで救援物資を一つでも余計に運んでくれと避難している人たちは思ってるぜ。
今必要なのは役立たずの大臣なんかじゃない。埋まってるかも知れない人を捜索してくれる救助犬だ。おまえは何か現地で働いて来たのか。がれきを取り除く手伝いでもしたのか。どうせそのカッコだけの作業服も全く汚さずに帰ったんだろう。北側一雄よ、おまえの働きなどイヌにも劣るんだぜ。
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