2004年10月13日(水) |
こらNTT、オレのカネ返せ! |
携帯用URL
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今から25年も前のことだが、大学に入学したオレは京都で一人暮らしをはじめた。そのときに固定電話に加入するために必要だったゼニは確か10万円近かったような気がする。今のように携帯電話なんてない時代、高くてもそれ以外の選択肢はなかったのだ。
その後アパートを引き払って大阪に帰ってきたオレは、自宅離れにその電話を移転して、そこを書庫兼仕事部屋として使うことにした。後にこの電話回線は、パソコン通信用・インターネット用として大いに役立つのである。オレがeo64やエアーエッジなどの常時接続サービスを導入するまでは、時代遅れのアナログ56Kのモデムが大活躍だったのだ。
さて、アナログ電話回線でインターネットすることがなくなったので、基本料金を払いたくないオレは回線の休止届けを出した。しかし、その後復活させることもなく今に至っている。とりあえずこれはオレにとって財産の一つだ。ところが情報通信審議会はこの固定電話の加入権料(現行7万2000円)の段階的な廃止を盛り込んだ答申案を決めた。廃止までの期間は「5〜6年」とし、財産権ではないことも明確に示している。
我々利用者は大金をぼったくられて設置してもらい、その上基本料金まで毎月ふんだくられてきたのである。てめえらにゼニを上納するシステムをわざわざゼニを払ってつくってやったのに、今そのシステムをすべて「財産ではない」などと主張するとは腹が立つ。加入権料を廃止するのなら、設置時に払ったゼニを全部払い戻して権利を買い取ってからにしろ!それができないのなら加入者全員にNTT株を無償で与えろ(その方がはるかに高かったりして)。
オレたちの財産についての議論を、どうして第三者の情報通信審議会がやるんだ。こんなことはNTTがちゃんと利用者に説明して、利用者が納得(オレはしないが)してから行うのがスジだろう。加入料タダの他の電話会社に対抗するためにタダにしたいのなら、これまで不当にぼったくってきた収入をまず利用者に還元してから行うべきである。まだ貧しい学生だったオレがどんな苦しい思いでそのゼニを支払ったかを思うと、今回の措置をオレは断じて許せない。オレが10万のゼニを得るために働いた十数日の時間と労力を返しやがれと思うのである。
どうしても加入権を無価値にするのなら、今月から基本料金をタダにしろ。価値なきものを保管していることに対して基本料金をとるのは不当である。公衆電話のように使った分だけ払わせればいいじゃないか。怒ったオレはさっそく我が家に残ったもう一本の電話回線も、NTT以外の電話会社との契約に変更することに決めたのである。
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