2004年10月11日(月) |
オレは撃墜王なんだぜ、見たか! |
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いつから蚊は一年中いるようになったのだろうか。昔は秋風とともに蚊は消え失せてしまい、彼岸過ぎれば網戸なんて必要なかったんだ。しかし今は真冬でも蚊がいるのである。いったいどこでしぶとく繁殖してるのだろうか。それとも金鳥やアース製薬といった蚊取り線香製造メーカーが、自社製品の売り上げを伸ばすためにどこかで大量に繁殖させてるだろうか。そう思いたくなるくらいに蚊は増えたのである。
築30年近いボロ家の我が家でも、どこからか侵入してきた大量の蚊がテレビの前でくつろぐオレを襲う。発生源を突き止めて撲滅できればいいのだが、近所にはドブ川もあれば田んぼもある。200mほど離れた場所にはため池もある。このすべてからボウフラを駆除するのはオレには不可能だ。とにかく侵入してきた蚊を殺す以外オレにできる方法はないのである。
さて、蚊を防ぐにはあのベープとかいう電気蚊取りが有効らしい。CMもバンバン流れている。オレはこのベープが苦手だ。頭が痛くなるのである。これは絶対にオレの肉体にとって有害な成分が含まれているはずである。考えても見ろ。虫が死ぬのに人間に影響がないわけがないのだ。
しかたなく手で叩いて殺すことになる。最近入手したラケット型の電撃殺虫機もなかなか役に立つ。夕方に庭に出て、蚊の群れの中で振り回すと面白いように虐殺できる。ただ、オレが全く無防備な瞬間がある。それは風呂に入ってる時間である。
我が家の浴室にはなぜか蚊が多い。窓は閉まってるはずなのになぜかいるのだ。蚊は全裸のオレを容赦なく襲ってくる。オレは水中に逃げる。潜ればとりあえず蚊の攻撃をやりすごせる。しかし、息を止めて潜っていられる時間には限度がある。水面から口と鼻だけ出すとそこを集中的に狙われてしまう。シャワーを浴びながら髪を洗ってるときも蚊は勇猛果敢に攻めてきて、いつのまにかケツを刺されていたりするのだ。
オレはなんとかしてオレの血を吸ったこの蚊どもに復讐したかった。オレの目の前に子どものオモチャの水鉄砲があった。「これだ!」オレはそいつに湯船のお湯を満たすと、試しにタイルの壁に向かって撃ってみた。狙いは正確だ。オレはもう一度湯船に潜り、水面から目、鼻、口だけを出して空中から襲ってくる蚊を待った。案の定蚊は急降下爆撃を仕掛けてきた。オレは下からねらい打ちで対空放水を浴びせた。オレは見事な射撃で蚊を撃墜し、ケツを刺した憎い敵を水中にたたき落としたのである。ざまあみろ!
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