江草 乗の言いたい放題
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2004年09月17日(金) イコカで不正乗車にイコカ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 イコカ(ICOCA)とは定期券とJスルーカードを一枚のICカード化したもので、いちいち機械の中を通過させなくても上にかざすだけで改札を通過できるからなかなか便利そうなのである。もっともクルマで通勤しているオレには関係ないのだが。最近ではJR東日本(こっちにはスイカがある)の首都圏でもこのイコカが使えるようになり、ますます便利になったらしい。

 ところがなんと、そのイコカで不正乗車をしていたJR西日本の社員が69人も発見されたのである。被害額は全部で10万円をこえるということだが、仮に一人あたり2000円もいかないみみっちい話なら何とも情けない。それでもこの60人はみんなクビにされるんだろう。京阪神のJR約40駅の駅員が不正にかかわっているということだから、この不正はほとんどJRの社内では公然の秘密だったんだろう。「みんなでやれば怖くない」とでも思っていたんじゃないか。

 今回摘発された60名は、昨年11月〜今年8月の間にICカードに記録された「イコカ」の乗車記録を、勤務駅にある職員の専用機械で不正に改ざんしていたらしい。JR西日本では不正にかかわった社員を全員処分する方針だという。不正乗車を取り締まらないといけない側がやっちゃったわけだから処分は当たり前である。これでは裁判官が人を殺したり警官が痴漢しているのと同じことだ。

 それにしても不正乗車の方法もハイテク化の一途をたどるようだ。カードの記録を改ざんするなんて以前なら思いもよらなかったやり方である。もっとも古典的な不正乗車の方法と言えばやっぱり「キセル」である。これは乗車区間の両端の乗車券や定期券を使って、中間部分をただ乗りする方法である。しかし、阪急電車が乗車時と下車時の両方を記録する自動改札を導入したことによって、最小区間の切符で入り、定期券で出るというやり方ができなくなった。阪急はこれで数億円の増収があったらしい。言い換えればそれだけ多くのキセルが行われていたと言うことである。今は自動改札で定期に通過記録が残るのは当たり前になってしまった。

 東野圭吾のエッセイの中にはもっととてつもない不正乗車の方法が登場する。定期券の表の紙と裏の磁気カードをはがして、行き先と期間が表示された紙だけの定期と、磁気カードだけの自動改札機専用の定期の二枚に分けてしまうのである。この悪巧みは、薄くてペラペラの磁気カードを補強するために貼り付けた紙がはがれて、自動改札機に引っかかったことから一巻の終わりを迎えたという。


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