2004年09月08日(水) |
風速60m、吹っ飛ばされそうだぜ! |
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今年はいったい何発の台風が日本を襲うのか。ほんのこの間台風16号が豪雨と共に猛威をふるったところなのに、またまた台風18号が今度は強力な風を武器にして来襲したのである。大阪ではほとんど雨は降らなかったが、ビルの谷間をものすごい突風が吹き荒れ、目の前で看板が倒れ自転車が人間ごと倒れ、交差点の手前では頭上の行き先表示板がばたばたと風に煽られてウチワのようにひらひらしていたのである。あの巨大な鉄板が突然ちぎれてオレのクルマの真上に落下し、ギロチンのようにクルマがまっぷたつになったらどうしようかとオレは気が気でなかったのである。そんな情けない死に方はしたくないのである。
橋の上から見下ろした中之島公園のバラ園は高潮で完全に水没していた。土佐堀川の水位がかなり上昇したからである。こんなに風の強い日はもしかしたら女子高生のスカートも・・・と変態男どもは期待するところだが、残念ながら警報が出たせいでみんな休校なのである。そんな日にわざわざ外に出てくるわけがないのである。
大阪ではせいぜい瞬間的に風速20mくらいしか吹かなかったみたいだが、なんと広島では瞬間最大風速60.2mを記録していたらしい。これは走行中の車が突然ひっくり返されるほどの風である。天気予報では風速30m以上を「猛烈な風」と表現することになっている。この程度の風でぶっつぶれる手抜き工事の家もあるし、屋根が吹き飛ばされたりするからだ。その二倍の風を表現する方法は気象庁にはない。「チョー猛烈な風」とでも言えばいいのか。
その風力エネルギーを電気に変換したらかなりのものになりそうなんだが、発電用の風車は設計上25mでストップするようになってるらしい。これはかなりもったいないのである。どうせなら風が強ければ強いほど電気がいっぱい作れるようなメカニズムにして欲しいところだが、いっぱい作るどころか風車はぶっ壊れるのである。
東京湾の臨海部にある風車は風速60mを設計上の限界にしている。宮古島では昨年9月、最大瞬間風速74.1mを記録して風車2基が倒壊していた。毎年多くの台風が勢力を保ったままで通過する沖縄周辺でそのくらいの風が吹くことを予想できなかったのだから情けない。もっともどんな風にでも耐えられるように強度をあげれば風車そのものがかなり高価になってしまうので、採算性を考えたら仕方のないことかも知れないが。この60mの風が大阪で吹かないとは限らないのである。その半分以下だが、それでも猛烈な風の中を車で走ったオレが無事だったのはたまたま悪運が強かっただけかも知れない。
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