2004年09月03日(金) |
おれおれ詐欺の学校があった! |
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陸軍中野学校といえば実在したスパイ養成の学校である。精神主義に凝り固まっていたはずの旧日本陸軍でも、諜報活動の重要性を理解していた人はちゃんといたのだ。その中野学校が今でも生き残っていたのである。しかし、その中身は全く違うものになっていた。なんと現代の中野学校は、スパイではなくておれおれ詐欺の養成所だったのだ。
警視庁は9月2日、横浜市戸塚区の無職小林司容疑者(21歳)や少年少女11人を含む17〜23歳の計22人を詐欺や恐喝などの疑いで逮捕したことを発表した。小林容疑者は東京・中野区で暴力団関係者が開いた「おれおれ中野学校」と称する事務所に少年を住まわせ、電話のかけ方など手口を学ばせて犯行を繰り返していたという。
この小林容疑者らは昨年12月1日に東京都中央区の無職女性(58歳)方に「ホストクラブで200万円の借金をつくったからお母さんなんとかして」とその無職女性の娘になりすまして電話し、さらに金融業者に扮した小林容疑者が「金を返さないとススキノの風俗店に娘を売り飛ばすぞ」と言って、約200万円を銀行口座に振り込ませて脅し取ったという。一般的な交通事故や消費者金融の借金を装うもの以外に、こんなホストクラブの借金というパターンもあったのだ。なかなか詐欺を行う側も手を変え品を変えて工夫してくるものである。
それにしても、これだけ同様の手口が報道されているのに未だにオレオレ詐欺にひっかかる人間が存在することがオレは不思議でならない。おまえらテレビも新聞も見てないんか? この犯人グループは個人情報を持っていたわけでもなく、電話帳で無差別に電話するなどという稚拙な方法でありながら2003年12月〜2004年3月にかけて36件の詐欺を働き、計約3500万円を稼いだという。
そうやって無差別に電話を掛けてくる割には、どうしてオレのところには掛かってこないんだ。オレの家もちゃんと電話帳に掲載されているはずだ。もしもオレの家におれおれ詐欺を仕掛けてくる不届きな野郎がいればオレは老人のような声で相手をして、信じたふりをしながらできるだけ電話を引き延ばしてやる。ゼニは金庫にあるから振り込みじゃなくて直接払うと称して相手をうまく誘い出し、のこのこ現れた馬鹿の写真を撮ってネット上に貼り付けてさらし者にしてやるのになあ。
とにかく、おれおれ詐欺だと思ったら冷静に振り込み口座を聞き出してすぐに警察に電話、1円だけ振り込んで引き出しに来たヤツを即逮捕すればいい。なぜいつまでもこんなくだらない犯罪を撲滅できないんだ。それだけ世の中にはひっかかる馬鹿が多すぎるのか。
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